今年の手帳商戦の特徴の一つとして、「定番メーカーから新シリーズの手帳が登場して注目を集めています」と橋本さんは言う。特に、高橋書店が発売した新シリーズ「torinco (トリンコ)」が好評で、「ナチュラルで優しい色合いのアースカラーの表紙のものがよく動いています。通りがかりにこの手帳を目にして“これ、かわいい”と手に取る方も多いです」という。高橋書店では初となる1日1ページ×月間ブロックタイプの「torinco1」（B6変型判）は、1冊1,800円（税抜）とリーズナブルな価格設定なのも魅力。「デイリー手帳は普通なら2,000円以上はするので、この価格にはおどろきました」と橋本さん。デイリーなのに、それほど厚みもないところもポイントだという。

日本能率協会マネジメントセンターの女性向けの手帳ブランド「PAGEM」から、複数の予定を管理する忙しい女子大学生や新社会人におすすめのマルチタスクダイアリー「ペイジェム シュシュ B6-i 月曜」が登場。「月間カレンダー」「マルチタスクページ」「各月のメモページ」の3つのレイアウトで構成されている。

「同じく能率から発売されている『CANTACARTA（カンタカルタ）』よりもお買い求め安い価格（税抜2,000円）になっています。女性らしいやわらかい感じのデザインで、本文の罫線もピンクでかわいいです」。

検索に便利なインデックスも備えているが、「以前は六曜などを重視する方が多かったですが、今はインデックスを重視する方が多いです」と橋本さん。

“人生を編集する手帳”をうたった「EDiT（エディット）」は、人気の1日1ページをはじめ、週間ノート、週間バーチカル、月間ノートの4つのフォーマットを用意。伊東屋のみで販売している限定版（上写真）もある。

「何といっても、圧倒的に開きやすいです。紙もとてもいい紙を使っているので、裏抜けしません」と橋本さん。また、今年の目標や今月の目標が記入できるプランニングページ（下写真）を設けているのも特徴（一部の手帳はのぞく）。

毎年人気のカラフルでシンプルな伊東屋オリジナル「カラーチャートダイアリー」。表紙に色鮮やかなヨーロピアンクロスを使用した“クロスカバーA5・A6”（縦型ウィークリー・バーチカルと横型ウィークリー・ホリゾンタル）と、薄くてスリムな“マンスリーブロック”、コンパクトな“リングS”の4タイプをラインアップ。

2018年版から、長期の予定管理がしやすいスケジュール表「ガントチャート」を収録しているのがポイント。一番コンパクトなリングSサイズの手帳にもガントチャートを収録している（下写真）。「ガントチャートもすっかり市民権を得た感じです」と橋本さん。ちなみに、このガントチャートを本来のスケジュール管理ではなく、体調管理などに活用する人もいるそうだ。

シンプルかつ薄型で毎年人気の「キャンパスダイアリー」。2019年版では、コンパクトでトレンドとなっているB6サイズ（写真左）が新登場している。「手帳を中心に情報を集約させる方が減ってきて、路線図や年齢早見表などの情報ページは省略して、スケジュールだけを掲載しているという手帳が好まれるようになってきています」。

ドイツから直輸入しているリドの「ミニプランナー」は、ジャバラ式のマンスリーカレンダーを採用しているのが特徴。また、世界の祝日一覧表（下写真）を掲載しているので、海外でのビジネスが多いという人におすすめだ。


バレットジャーナルの公式ノートとして日本でも人気が出てきている「ロイヒトトゥルム1917」のダイアリーも品揃え。「去年好評だったので、今年はさらに充実させています」と橋本さん（写真のフォーマットは1週間＋メモのレフト式）。