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【連載】月刊ブング・ジャム Vol.94 新春スペシャル ブング・ジャムが語る「どうなる・どうする2025年」 その3
本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は「新春スペシャル」として3日連続で、ブング・ジャムのみなさんに2025年の展望や抱負などを語っていただきました。
第3回目はきだてさんです。
(写真左からきだてさん、高畑編集長、他故さん)*2024年11月9日撮影
*鼎談は2024年12月16日にリモートで行われました。
ブング・ジャムは来年20周年! 今から準備せな…
――最後はきだてさんですね。
【きだて】去年は、「文具マーケット」というイベントの話をしたんですけども(こちらの記事を参照)、ちょっと今ぐらいから考えていかなきゃいけないのが、我々ブング・ジャムが来年で20周年って話ですよ。
【他故】おー。
【きだて】10 周年の時は、何をするかバタバタで決めちゃったので、結局のところ同人誌1冊出したにとどまったわけなんだけども。20周年は何かイベントとして、ちょっと大きいことをやりたいなーって思ってて。だったら、もうそろそろ考え始めなきゃってタイミングじゃん。
【他故】なるほど。
【きだて】ということで、どうだい、君たち?
【高畑】今振られてもな。
【他故】いや、でもいい話だと思うよ。やっぱり、 20 周年でガッチリやりたいじゃんっていうのは、そうだよね。
【きだて】本当にね、 20年経っちゃったのかっていう思いがものすごく強いんですけども。
【高畑】それは、ちょっとしたグッズとかを作るのではなくて、イベントとして何か大きな、それっぽいことをやるみたいな?
【きだて】そうだね。グッズも作りたいけども、何かイベントとして、いつもの「夏のブングジャム」より少し大きいことができないかなというのがあって。

2024年8月17日に開催した「カマタ・ブングジャム #18」のもよう(こちらの記事を参照)
【高畑】そうだね。20 周年のイベントは、いつもの今年の文房具とそれぞれのネタみたいなの以外に、いつもの2次会をちょっと前倒すみたいな感じで、わちゃわちゃした感じのがあってもいいかな。あと、いつもは物販できませんとかなってるけど、物販ができるようにして、そこに我々3人がそれぞれやってきたこととかがわーって並ぶみたいな、そういうコーナーとか。いつもは割とスライド芸だけで終わるって感じだから、そうじゃないものがあってもいいのかな。
【きだて】そうそう。以前から話にだけは出てきて、いつの間にか立ち消えてたのが、バスツアーと合宿。
【高畑】合宿かぁ。
【他故】昔はそんなこと言ってたよな。
【きだて】夜は、それぞれ3人が1部屋ずつ持って分科会的なことをやるみたいな話は出てたじゃない。
【他故】出てたね。きだて部屋・高畑部屋・他故部屋ってやつだね(笑)。
【きだて】そう、それ。
【高畑】他故部屋だけ違う意味がありそうな(笑)。
【きだて】今さ、3人それぞれにちょっと方向性が出てきたじゃない。
【高畑】そうだね。
【きだて】もちろん前から方向性はハッキリあったんだけど、やってるうちにその辺がより明確になって来たというか。同じ文房具の話をするにしても、軸がちょっと違うとかさ。我々も20年やってきて熟成されてきてるので、そういう話を別々でするっていうのもアリなのかなとか。
【高畑】それぞれ演者は、他の人が何やってるか全く分からないのがちょっとね(笑)。
【他故】それがね(笑)。
【きだて】残り2人のやつを「俺も聞きたいのに」っていうのはあるんだけど(笑)。
【高畑】あと、バスツアーだと、人数制限的なものがあったりはするので。まあ、面白い分には全然アリだとは思うんだが、いかにしてそれをかたちにするか。でも、ちょっと大きめの部屋で、それぞれがちょっとずつ人が入れるようにしておくっていうことだよね。
【きだて】例えば、廃校になった小学校が宿泊施設になってるのって、最近割とあるのね。
――ありますね。
【きだて】文房具ネタをするんだったら、小学校ベースの宿泊所ってよくない?
【他故】面白いね。
【きだて】そうやって、「何かないかな」とずっと考えてるんだけどね。
【高畑】いつものイベントを多分毎年楽しみにしてくれてる人もいるので、トークイベントとしてはいつも通りやった方が良いと思うけど、それとは別にツアーをやるっていうんだね。
【他故】スペシャルなツアーが別にあるということね。
【きだて】例えば、春先ぐらいにそのツアーイベントをやって、また夏にブング・ジャムをやるみたいな感じとかね。
――アニバーサリーイヤー的な感じで、その年はイベントを続けてやるみたいな。
【きだて】そう。それもいいんじゃないのかな。
【他故】いいかもね。
【きだて】この場で手札をオープンにしましたけど(笑)。
【高畑】他に「こんなのがあったらいい」っていう意見とかがあれば。
【他故】それは来年?
――2026年が20周年ですね。
【他故】その年の12月には、私は60歳になりますので。
【高畑】あら、じゃあ他故さんは赤いちゃんちゃんこを着てやるっていう。
【他故】ちゃんちゃんこじゃなくても、別に赤いものを着る会があってもそれは構わないけど。
【高畑】赤い服は結構ありそうなので、全然アリなんですけど。
【他故】そうか、20年経つと60歳になっちゃうのか(笑)。
【きだて】今さ、「文具マーケット」ですごい先の予定を立ててるわけですよ。会場の都合やら何やらで。
【高畑】でも、そのぐらいやらないと間に合わないもんな。
【きだて】そう。なので、ブング・ジャムの話も早めにっていう感じになってるんですけどね。
――そうか、むしろ遅いぐらいかもしれないですかね。
【きだて】だって、「文具マーケット」も2026年1月の予定をなんとかしなきゃぐらいになってますからね。1年以上先の話をしなきゃいけない状態なので。
【他故】そうだよね。
【高畑】そういう意味では、ちょうどこれから。
【他故】今から考えて。
【高畑】何か残した方がいいかな。イベントとは別にね。この前の10周年の時は、同人誌を作ったけど。同人誌でもいいけど、何かしら20 年の記録的なものを残したらいいのかなという気がするけどね。
【きだて】前回は同人誌を作ったけど、結局のところ、ブング・ジャムってしゃべる会じゃない。やっぱり、しゃべりで還元した方がよかったのかなっていうのはちょっと思ったのね。10 周年の時に。
【高畑】どっちもだと思うよ。しゃべりで還元するのは全然悪くないと思うので、イベントかは全然いいと思うんだけど、文具系の人達ってやっぱり紙に残ったものとか、物のかたちで残るものを見たりするので、そういう意味では何かしらあった方がいいかな。そうじゃなくても、我々が何かをまとめておくっていうのは、後になって記憶がどんどんと風化していくので。「この20年どうだったの?」「どこで何のイベントやったの?」みたいな年表みたいなのは、そういう機会でもないとまとめなかったりするから、そういうのはあってもいいかな。別に、しっかりした本じゃなくてもいいけどね。
【きだて】10周年のって、年表入ってたっけ?
【高畑】確か、最初に書いてあったと思うよ。その後にそれぞれが何ページかずつ書いてて、きだてさんが進化的な文房具の分類の話みたいなのを書いてたんじゃなかったかな。まあ、もう1回作るのがどうなのかって言ったら、それぞれで同人誌を出したらいいじゃんっていう気もするけど。

【きだて】そうなんだよね。
【高畑】前のは、確かに本にはなってるけど、それぞれの今考えてることみたいなものが入っている感じなので、全体的にはブング・ジャムとして作る意味があったかどうだったかっていうところでいくと、確かにそれはブング・ジャムの記録ではなくて、それぞれが持っているネタを1個ずつ出しただけだったので。他故さんの小説も途中までで、後半は他故さんの同人誌を買ってということだったんだよね。
【他故】そう、全部は載せられなかったからね。
【高畑】そういう意味では、他故さんの小説を普通に読めばいいかなみたいなところはあるので。例えば、きだてさんの進化論みたいな話も、それで1冊のコンテンツでいいじゃんっていう感じはする。
【他故】そうだね。
【高畑】なので、3人でやるべきかっていうと、そうでもないかもしれないけどね。前に、『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』という本が出たじゃん。あんなやつの20年ではあるんだけどね。だから、そういうトークイベントをやって、それを文字に起こすみたいな話はあるかもしれない。逆に、20周年の時にやるトークイベントは、今年1年の話っていうのをいつも半分やって、半分はそれぞれのネタだけど、どっちかを例えばこの 20 年の話をするとか。
【きだて】そうか、この20年の話をして、どこか本にしてくれそうなところに売り込むというのはアリかもしれないな。
【高畑】そのトークショーも、それぞれのネタを、例えば30分ずつやるっていうのを、3人合わせて20年の話をするのか、あるいは3人がそれぞれに20年というお題でやるとか。今回はちょっと特別に別バージョンみたいな。
【きだて】そういうのも含めて、1カ所でやらずに、全国ツアーもアリかもしれないよ。
【他故】全国ツアー?
【きだて】「ブング・ジャム全国ツアー」。
【高畑】全国ツアーか、なるほど。全国ツアーはめっちゃ頑張らないと。日程的にも大分潰すじゃん。それぞれみんな仕事がある中で、その日にちを空けてとなると厳しいかなという気がするので、リアルに全国ツアーっていうのを考えるとちょっと難しいかもしれないけど。逆に、東京でやるやつをフェス化する。まあ「文具マーケット」とまではいかないけど、我々3人が作ったものとか、ちょっとゲスト呼ぶなりして、何か物を売るぐらいのことはできるわけじゃん。それで、僕らがしゃべってる時間はあるけど、その前後を「丸1日ここは貸し切りです」みたいなフェスにして、「ダラダラずっといてもいいですよ」とか、日付を超してオールナイトでやっちゃう。
(一同爆笑)
【高畑】それだったら、あれができるじゃない。部屋というか場所を分けて、きだてさんのコーナーと他故さんのコーナーと僕のコーナーを作って、そこに段ボールを敷いて、コンビニで買ったご飯食べながらやる。
【きだて】50、60の人間が主催するイベントとは思えないプリミティブさだな(笑)。
【高畑】別に机とイスがあってもいいんだけど、机とイスでもねーじゃんみたいな。そこら辺の床に直に座って、缶チューハイ買ってきて飲みながらやるみたいな。
【他故】ははは、若い会だな(笑)。
【きだて】とはいえ、フェスはいいね。コロナ前のブング・ジャムで、神田の連合会館でやった時かな? あそこって我々には珍しく物販可能な会場だったじゃない。
【高畑】あの時、僕が持ってた古い文房具のコレクションとか売ったりしたじゃん。ああいうのはいいじゃない。だからそういうので、そこに物販コーナーありますみたいな。
【他故】いいな。
【きだて】でも、「文具マーケット」やっといて、次は「文具フェス」かよっていうのはあるんだけど(苦笑)。
【高畑】いや、そこはかぶらないようにして、我々イベントとしてやりますっていう。いつもやってる「時間が来たから終わりです」みたいなところに対して、「もっと長くてもいいのに」とか、「せっかく東京に出てきたんだから、もう何時間かいても全然一緒です」みたいな人がいっぱいいるから。トークを長くするのは別にしなくてもいいけど、その後の懇親会的なものを、二次会として外の中華料理屋とかに行くのではなくて、もうそのままそこがフェスになるみたいな感じでもいいのか。
【きだて】そういうのをやらせてくれる会場探しをせにゃならんのだけども、何か面白いね。
【他故】いいね、そういうのはやろうぜ。「文具男子博」だよ(笑)。
【きだて】汗くせえな(笑)。
【他故】ははは(笑)。
【きだて】今、そういうイベントを考えるのが非常に楽しい感じなので。
【高畑】そこのノウハウが全くなかったところから、きだてさんは何んだかんだ言いながらノウハウがあるじゃない。やってきたという実績あるから、それは面白いかもしれない。
【他故】ねえ。
【高畑】そこはちょっと、来年2026年に向けて、今年は引き続ききだてさんの「遊び場を作る」っていうイベントをやりつつ、我々が何かを考えるっていうことで。
【きだて】そういう感じかな。だから、書き初めで書くとしたら、「2026年に文具フェスをやります」ということになるのかな。
【他故】それだと、今年1年何もやらないみたいに聞こえるから(苦笑)。
――「 20 周年」も入れといてください。
【きだて】そうだね、20周年の計画を目指して、1年間色々とやっていきますという。
【高畑】それは、真面目に「やる」で全然いいと思うので、年末ぐらいになって慌てないようにさ、機会を作って打ち合わせをやろうよ。
【他故】うん、やろう。
【きだて】「結局、何もしてなかったね」ってならないように。
【高畑】プロジェクト会議をこれからスタートして、色々やらなきゃいけないので。
【他故】やろう、やろう。
――詳細決まったら、「文とび」でも告知しますので。期待しています。
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プロフィール
高畑 正幸(たかばたけ まさゆき)
文具のとびら編集長。学生時代に「究極の文房具カタログ」を自費出版。「TVチャンピオン」(テレビ東京系列)の「文房具通選手権」では、3連覇を達成した。サンスター文具に入社し商品企画を担当。現在は同社とプロ契約を結び、個人活動も開始。弊社が運営する文房具のWebマガジン「文具のとびら」の編集長も務めている。著書は『究極の文房具カタログ―マストアイテム編―』(ロコモーションパブリッシング)、『究極の文房具ハック』(河出書房新社)、『そこまでやるか! 文具王高畑正幸の最強アイテム完全批評』(日経BP社)、『文具王 高畑正幸セレクション 一度は訪れたい文具店&イチ押し文具』(監修/玄光社)、『究極の文房具カタログ』(河出書房新社)、『文房具語辞典』(誠文堂新光社)と、翻訳を手がけた絵本『えんぴつとケシゴム』(KADOKAWA)。新著は『人生が確実に幸せになる文房具100』(主婦と生活社)。
https://bungu-o.com/
きだて たく
小学生の時に「学校に持っていっても怒られないおもちゃ」を求めて、遊べる文房具・珍妙なギミックの付いた文房具に行き当たる。以降、とにかく馬鹿馬鹿しいモノばかり探し続けているうちに集まった文房具を「色物文具=イロブン」と称してサイトで公開。世界一のイロブンコレクターとして文房具のダメさ加減をも愛する楽しみ方を布教している。著書に『イロブン 色物文具マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)、『愛しの駄文具』(飛鳥新社)など。
色物文具専門サイト【イロブン】http://www.irobun.com/
他故 壁氏(たこ かべうじ)
小学生のころから文房具が好きで、それが高じて文具メーカーに就職。ただし発言は勤務先とは無関係で、個人の見解・感想である。好きなジャンルは書くものと書かれるもの、立つ文房具と薄いペンケース。30分間文房具のことしか語らないトーク番組・775ライブリーFM「他故となおみのブンボーグ大作戦!」パーソナリティ。たこなお文具情報室所属。
「他故となおみのブンボーグ大作戦!」番組ホームページ https://daisakusen.net/
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