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【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #021 カンミ堂「ココフセン ミニSサイズ」

ふじいなおみ

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

photo1.jpg手作りのほぼ日手帳カバーに装着しました

今回は、12月11日放送の「ラジブンで賞2023」にノミネートされた、カンミ堂の「ココフセン ミニSサイズ」をご紹介いたします。

ココフセンとは?

ココフセンは「本や手帳にケースごと貼って使う、フィルムふせん」です。

photo2.jpgココフセン(これはMサイズ)

オフィシャルのホームページから引用したこの言葉にすべてが詰め込まれているのですが、少しだけ補足します。

まずは素材。紙でできているふせんではありません。紙よりも薄くて丈夫であるフィルムで出来ています。半透明なフィルムなので、重ねて貼っても文字を読むことができます。また、油性ペン・油性ボールペン・鉛筆で書き込むこともできます。

そのフィルムふせんが、ボックスティッシュのように次々に出てくるポップアップ式のケースに入っています。そして、そのケースの裏には貼って剥がせて再び貼れる粘着シールがついているので、「本や手帳に貼れば使いたいときにすぐ使える」「本を読み終えたら貼り替えられる」携帯するのにも便利なふせんなのです。

ココフセン ミニSサイズとは?

従来品としてココフセンは太さがS,M,Lの3つのサイズ展開で販売されています。長さは3種すべて42mmに統一。同様に粘着する部分の長さもすべて統一されています。この42mmという長さはカンミ堂の商品として愛され続けているサイズなのですが、特に文庫本のような小さめなサイズの本に貼ると際立って長さを感じてしまうのです。

photo3.jpg上にある並び順で本に貼りました(左から、ミニ Sサイズ、通常のSサイズ、通常のMサイズ)


フィルムふせんは半透明なので重なった部分の文字は読めるのですが、こんな話を聞いたことはありませんか?「歴史ある本にふせんを貼ったときに文字の上に粘着部を重ねたゆえ、ふせんを剥がす際に文字が紙から離れて粘着部にくっついてしまった」というものです。そのため、カンミ堂では大事な本や古い本、貴重な本、図書館などから借りた本には使用を避けるように呼びかけています。

他人の本はもちろんなのですが、私はこの話を聞いてから自身の本であっても文字と重ねて貼るのを遠慮したくなりました。

そこで便利なのが新しく発売されたミニSサイズです。長さは従来の42mmの約半分である24mmとなり、付箋の粘着する部分も短くなっています。

photo4.jpgココフセン ミニSサイズ。色違いの4種展開です



今回、小説に試しに貼ってみたのですが、ページ数には重なったものの、本文に重なることはありませんでした。

photo5.jpgボールペンで引いた線より下が粘着部です

フィルムふせんをどう活かすか?

カンミ堂では様々な形・用途のフィルムふせんを出しています。本の気になるページをマーキングするためのふせんとしてはもちろんなのですが、せっかく文字が書き込めるフィルムふせんですので、今は試しに手帳のスケジュール管理に使ってみています。

今までは不確定なスケジュールを含めてすべてをボールペンで書き込み、予定が変わると修正テープで消して書き直すの繰り返し。加えて、いつ頃何をすれば良いのかといった予定をどう立てて良いのか悩んでいました。

そんな手帳初心者な私ですが、ココフセンカードのふせんの長さが愛用している手帳のマンスリーページの横幅とほぼ同じであることに気がつきました。

photo6.jpg用途別に色も決めています



また、ミニSサイズは別途購入したあたぼうステーショナリーの「じゃばらんだA5サイズ」というカレンダーに使えそうです。

photo7.jpg表裏で1年分のスケジュールが俯瞰できるカレンダーです


ジャンルごとに色を決めて具体的な内容は油性ボールペンで書き込み、貼ったり剥がしたりしながら予定を管理できるのではないかと試しているところです。
先日、カンミ堂からは"風合い"や"質感"を愉しむふせんとして、「布」でできたNUUNも発売。

photo8.jpg布で出来た耐久性の高い、おしゃれな、ぜひ手帳に使いたい付箋です


ふせんの進化は止まりませんね。

商品情報

ブンボーグ大作戦!こぼれ話

2023年になりました。
「たこなお文具堂」として活動していた私たちですが、この1月から「たこなお文具情報室」として新たなスタートを切りました。
文房具を「作る人」「売る人」「買う人」みんなが文房具を通じて楽しく嬉しい気持ちになれるように、文房具情報を集めて、実際に触れることで付加価値をつけた上で、その魅力を発信するユニットとして活動をしていきます。

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プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。
そして、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信中。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
埼玉県朝霞市のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 11:30~12:00(再放送)
FMラジオ77.5MHz(埼玉県朝霞市・志木市・新座市・和光市とその周辺地域)の他、パソコンやスマートフォンではListenRadioのサービスを利用すると気軽に聴くことができます。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

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