1. 新製品&ニュース
  2. 【ニュース】「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」受賞作品決定!

【ニュース】「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」受賞作品決定!

文具のとびら編集部

シヤチハタが特別協賛する「18th SHACHIHATA New Product Design Competition(シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」(主催:一般社団法人未来ものづくり振興会)の表彰式が2025年10月10日午後6時から行われ、受賞作品9点が発表された。

「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」は、商品化を前提に今までにないプロダクトデザインを求めるコンペティション。今回は「つながるしるし」をテーマに、2025年4月1日から5月30日まで作品を募集した。審査員は、中村勇吾氏、原研哉氏、深澤直人氏、三澤遥氏の4名に加え、ゲスト審査員として建築家の大西麻貴氏を新たに迎えた。国内外から過去最多となる1,681件の応募があり、その中からグランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞1作品(賞金20万円)の計9点を選出した。

グランプリは「ライン印」

表彰式では、主催者を代表して、未来ものづくり振興会代表理事を務めるシヤチハタ舟橋社長が「今回で18回目になりますが、多分今までの中で一番審査が充実したというか、いろんな議論が飛び交った審査でした。非常に多数の方に応募していただきました。年齢層も若くなり、女性が大変多くなりました。来年以降も、できれば“しるし”というキーワードにこだわって、新たなご提案をお待ちしたいと思っています」とあいさつ。

グランプリを受賞したのは、品田聡さんの「ライン印」。舟橋社長から品田さんに表彰状が贈られた。

2.jpg

「ライン印」は、シンプルな一本の短い線が押せるハンコ。線同士をつなげたり、模様のように組み合わせたり、手書きの文字や印刷物に線を添えたりでき、使い方次第でさまざまな表現ができる。品田さんは、「今回は4案を出させていただいたのですが、この案はシンプル過ぎてどうかなと思ったのですが、出してよかったです。今は夢見心地で、本当にありがとうございます」と受賞の喜びを語った。

3.jpg

準グランプリは、畠中正太郎さんの「hitohira」(左写真)と、KO-MI(千勝美南さん/中嶋琴子さん)の「どすこい!シート」(右写真)がそれぞれ受賞。「hitohira」は、ゆらゆらと舞う木の葉のようにアクリルの中に無数の線が浮かんでいるが、上から覗けばひとつの名前を描き出している。「どすこい!シート」は、土俵をデザインしたレジャーシート。これを広げることで、ただの地面がしるしひとつで「人と人が身体を交わしてつながるステージ」になる。

4.jpg

審査員賞は、中村賞は鮎鹿(北島鮎さん/鹿島理佳子さん)の「気配灯」(うっすらとした気配で人とつながり合う壁掛けの明かり)、原賞はマシモモモコさんの「苗字かるた」(ユニークで興味深い苗字を楽しく学べるカルタ)、深澤賞は濱口真里さんの「Pum!」(赤ちゃんのほっぺたのように柔らかいしるし)、三澤賞は徳山洋さんの「ハンコドリ」(愛玩物や民芸品のようにそばに置いておきたくなる、トリの愛嬌のある姿を組み合わせたハンコ)、大西賞は松村佳宙さんの「笛印鑑」(印鑑と防災用のホイッスルを組み合わせたしるし)がそれぞれ受賞。また特別審査員賞は、松尾清晴さんの「YA.JIRUSHI→」(矢印の先端をマスキングテープの端に印字することで、人から人へ思いをつなぐためのしるし)が受賞した。


5.jpg(左から)「気配灯」「苗字かるた」「Pum!」


6.jpg(左から)「ハンコドリ」「笛印鑑」「YA.JIRUSHI→」

関連記事

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう