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【ニュース】日本理化学工業が「日本クリエイション大賞2023」しあわせ職場賞を受賞

文具のとびら編集部

ダストレスチョークや「キットパス」などの製造販売を手掛ける日本理化学工業は、一般財団法人日本ファッション協会が選考する「日本クリエイション大賞2023」において「しあわせ職場賞」を受賞した。2024年3月19日に東京・内幸町の帝国ホテルで各賞の授賞式が行われ、岩田彰一郎選考委員長代行(写真左)から日本理化学工業の大山隆久社長(写真右)に盾が授与された。
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「日本クリエイション大賞」は、製品、技術、芸術・文化活動、地域振興、環境、福祉など、ジャンルを問わずクリエーティブな視点で生活文化の向上に貢献し、次代を切り拓いた人物や事象などを表彰対象とする顕彰事業。今年度は109件の推薦案件の中から40案件を懸賞制度委員会に提案。3回の委員会での審議の結果、大賞1件と各賞として「交流と文化の町賞」「しあわせ職場賞」「宇宙浪漫賞」の3件を選考した。

日本理化学工業は「知的障がい者たちが担う、地球にやさしいものづくり」が評価され、「しあわせ職場賞」を受賞。以下の選考理由が発表された。

「窓ガラスや鏡などの平らな面に自由に絵を描いて、濡れた布で拭き取れば消えるお絵かき道具「キットパス」。水に溶かせば水彩絵の具のように絵筆で楽しむこともできる。主原料は「米ぬか」からとれるライスワックスで、人にも環境にもやさしい。環境に極力配慮した紙製パッケージに入った世界で愛される人気商品だ。
キットパスを製造し、世界10数カ国で販売している日本理化学工業株式会社は、歯磨き粉にも使われる炭酸カルシウムを原料にした「ダストレスチョーク」の製造にも国内で初めて成功し、国内シェア70%を誇るトップメーカーである。
同社でものづくりを担っているのは、1960年に雇用開始し、現在では社員のおよそ7割を占める知的障がい者たちだ。チョークとキットパス、それぞれの生産ラインは全員知的障がいのある社員で、1日約8時間自分のできる能力を最大限に発揮してものづくりに励み、60歳の定年を過ぎても元気に働く社員がほとんどだ。日本理化学工業は、働く人がつくる“しあわせ”を感じ、使う人もしあわせにする会社なのである」。

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日本理化学工業では「この受賞を励みに、障がい者雇用を継続してきたこれまでの思いやさまざまな工夫、チョーク・キットパスという商品の魅力、障がいのある社員の職人の働きぶりを発信してまります」とのコメントを発表した。

なお、大賞には太陽電池の研究開発技術を発信するペクセル・テクノロジーズ、「交流と文化の町賞」は北海道上川郡東川町、「宇宙浪漫賞」はPale Blueが選出された。

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