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【新製品】ガラス器専門店の職人技が光る「切子のガラスペン」

文具のとびら編集部

土屋鞄製造所がプロデュースガラス器の専門店「TSUCHI-YA(つちや)」は、シンプルで優美なデザインと、実用性を兼ね備えた、切子などのガラスペン全3型を、2022年11月11日に発売した。
東京・浅草のかっぱ橋道具街に2022年8月にオープンした「TSUCHI-YA 浅草合羽橋本店」と、ECサイトで販売し、価格は税込9,900円~1万3,200円。


新製品「ガラスペン 三角」は、その名の通り、断面が三角の珍しい形状のガラス管をガスバーナーで熱し、絶妙な力加減でペンの形に仕立てる。
持ち手部分の上部、わずか1センチ幅の面にしま模様やらせん状の極細のカットを施すほか、バーナーワークにより均等に2回、割れないように繊細なねじりを入れる。

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全てが手作業で、職人技が光る逸品。またガラス本来の美しさが際立つよう、無色透明で、シンプルな意匠に。光の反射で切子の模様とねじりを入れた部分がキラキラときらめき、書く時間をより豊かにしてくれる。

1.jpg職人が手作業で丁寧に作る一点モノ。全て、浅草合羽橋本店で試し書きが可能
(写真、左から)
「切子」...ランダムに繊細なしま模様をカッティング。
「螺旋」...均等ならせんになるよう、丁寧に 2 回、ねじりを入れた匠の技が光る。
「切子螺旋」...上部にらせん状のカットを施し、真ん中に丁寧にねじりを入れたタイプ

sub7.jpg実用性もこだわり、三角の形状が手にすっとなじみ、持ちやすいのが特徴。
また素材には、実験器具などにも使われる、軽さと耐久性に優れた硬質ガラス「ホウケイ酸ガラス」を採用した。最小モデルで14グラムと軽量ながらも割れにくい。
さらにペン先の摩耗が少なく、ユーザーにはうれしいポイント。


デザインを考案したのは、「土屋鞄」の元ランドセル職人で、現在はガラス職人でもある「TSUCHI-YA」のスタッフ。ガラスペン作家と共同で、何度も試作を繰り返しながら制作している。
今回の製品は「シンプルで日常使いしやすく、かつ、クラフトマンシップ溢れる洗練されたデザインのガラスペン」をコンセプトに開発した。

新商品「ガラスペン 三角」のデザインを担当した、ガラス職人 駒﨑裕太郎さん(こまざき・ゆうたろう)(27 歳)。
元々は土屋鞄のランドセル職人。土屋鞄と同じハリズリーグループで、「TSUCHI-YA(つちや)」を運営する一創に2020 年に移り、江戸切子などのガラス器の開発に従事している。

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「ガラスペン 三角」で使う「ホウケイ酸ガラス」は、その硬さゆえ、加工する際の力加減が難しく、切子ではあまり使われない素材。駒﨑さんは、バーナーワークで磨かれることでカット面が滑らかになることを想定し、鋭いカッティングを丁寧に入れている。
駒﨑さんは、「革は傷つきやすく、ガラスは割れやすいため、どちらも丁寧に扱わなければいけません。ランドセル製造で培った細かい部分まで気を配り、丁寧に扱う姿勢を、ガラス器の制作にも生かしたい」と話している。


新商品「ガラスペン 三角」概要
発売日:2022 年11月11日
販売元:一創
商品名/税込価格/長さ・重量:
ガラスペン 三角 切子 9,900 円 約 15cm 約 17g
ガラスペン 三角 切子螺旋 1万1,000 円 約 13cm 約 15g
ガラスペン 三角 螺旋 1万3,200 円 約 13cm 約 14g
素材:ホウケイ酸ガラス
販売場所:ガラスの器と工芸の専門店「TSUCHI-YA(つちや)浅草合羽橋本店」(台東区西浅草 2-5-4)/オンラインショップ「TSUCHI-YA ONLINE SHOP」(送料は国内一律 1,150 円(税込))

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