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【イベントレポート】個性的な作家の作品がずらり! 「ジャンクジャーナル」展示販売会

文具のとびら編集部

東京・蔵前でヴィンテージ文具や紙ものを扱う人気文具店THINGS ‘N’ THANKS(シングス アンド サンクス)」は、「ジャンクジャーナル展示販売会&交換会」を2025年7月2日からスタート。7月31日(木)までの約1カ月間にわたり、ジャンクジャーナル作家の作品の展示販売を行っている(連日12:00~19:00/月・火および7月20日は休み)。

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多彩なジャンク素材を使った多彩な作品を展示

「ジャンクジャーナル」とは、古新聞や古紙、雑誌の切り抜き、使用済みの封筒など、いわゆる“ジャンク”と呼ばれる素材を自由にコラージュし、綴じていく手作り手帳のこと。同店店主の島本彩子さんによると、ヨーロッパで生まれたもので、日本ではコロナ禍の時期に爆発的に広まったという。同店には、そうしたジャンクな素材を求めるお客の来店も多いそうだ。

「“何でもOK”なのがジャンクジャーナルの魅力で、いろんな素材を使って作品作りを楽しんでいる人が多いです」と島本さん。今回展示している作品を見ると、クリップや栓抜き、お菓子用の抜き型などの金属パーツを使った作品もあれば、レースやリボンなどを使ってガーリーな作品に仕上げる人もいるなど、アイデア次第で様々な作品が作れるのがジャンクジャーナルの醍醐味と言えそうだ。ジャンクな素材を使うだけでなく、例えばクリップを酢に漬けてわざと錆びさせるとか、紙をオーブンで焼いたり、コーヒーに漬けたりして古びさせたり、あるいはセロハンテープも黄ばんだように加工するといった様々なテクニックも駆使して作品作りをしているのだそうな。


3.jpgジャンクな紙類をコラージュした作品。こうした作品を作るのに使われている紙類は、古新聞や雑誌、ラベルなどのほか、納税証明書や成績表、さらには家族写真といったものまであるのだという。


4.jpg分厚くボリューム感のあるこの作品には、金属パーツがかなり使われている。デニム生地も使われており、どことなくワイルドな印象もある。

5.jpgろう引きした紙でバッグを作り、そのバッグの中に作品を入れている。


6.jpgボックス型の作品も


7.jpgバインダーを使った作品もある



中には、元々はアクセサリー作家だったという人もいるそうで、「ジャンクジャーナルは、全ての手作り趣味に繋がってるのではと思います」と島本さんは話す。普段はSNSなどで作品を発表しているそうだが、リアルに作品を展示する機会はなかなかないという。なので、今回のこの展示販売会に「ぜひ参加したい」と希望する作家は多かったそうだ。残念ながら全ての作品を展示することはできなかったので、14人の作家の作品をセレクトして並べているが、今後もこうしたイベントは開催していきたいとのこと。

なお、展示販売会だけでなく、「交換会」も同時開催。文具好きの間ではすでに定着している“お裾分け文化”を体験できる。交換会に参加希望する人は、400円以上500円以内、かつ全体の半分が古い紙になるように商品を選定し、ラッピングして来店。持参した商品を店員に渡し、交換棚に置いてある「交換品」を⼀つ選ぶようになっている(1⼈1つずつ1回のみ)。

8.jpg交換会のためにお店が用意したジャンクジャーナル作品

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