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【イベントレポ】蔵前の人や店、街、デザインの魅力を伝える合同展示会

東京・蔵前でものづくりを行うショップが、蔵前の人や店、街、そしてデザインの魅力を伝えたいと、2017年2月に始めた合同展示会「蔵前展」。

第5回が2019年10月23日から27日まで行われ、14社15店が期間限定イベントや新作の発表を行った。
参加店舗(カッコ内は取り扱い製品)は「SyuRo」(デザインプロダクト)、「カキモリ」(文具・オーダーノート)、「ALLOY」(デザインプロダクト)、「SOL’S COFFEE」(コーヒー)、「REN」(革製品)、「MAITO・真糸」(草木染め商品)、「inkstand by kakimori」(万年筆インク)、「NAKAMURA TEA LIFE STORE」(日本茶)、「monokraft」(家具)、「CAMERA」(カフェ・革製品)、「TISTOU」(花器、プランター、アウトドアファニチャー、照明)、「m+」(革製品)、「傳 tutaee」(テキスタイルデザインプロダクト、服)、「NEWOLD STOCK by OTOGI DESIGNs」(コンセプトショップ)、「KONCENT」(デザインプロダクト)。

アッシュコンセプト・KONCENT

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会期中、KONCENTでは新作発表・展示会を行った。絶滅危惧種のカバを題材にした「Kaba Soap」や、浅草の革製品メーカーとデザイナーがコラボレーションした「TOKYO L」のキッチンアイテムやフォトフレーム、障がい者のものづくりを応援する「equalto」のトレーや石鹸などを紹介した。


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2019年10月24日には「Kaba Soap」のデザインを担当したデザイナー・志村リョウ氏と同社の名児耶秀美社長のトークセッションが、2019年10月26日、27日にはオリジナルカラーの特別な「Kaba Soap」を作るワークショップも開催された。

カキモリ

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カキモリでは、越前和紙の産地で主に手漉きの美術小間紙を制作している山次製紙所とコラボしたイベント「山次製紙所×カキモリ 手漉き和紙でできること」を店内のイベントスペースで実施。特殊な型を使うことで、エッジをシャープに立ち上げた和紙「浮紙」を使った山次製紙所の茶缶、バッチ、箱などに加え、浮紙を使ったカキモリのオーダーノート表紙も展示販売した。

2019年10月24日26日、27日には山次製紙所の職人を招いて手漉き和紙のワークショップを開催。参加者はカキモリのオーダーノートの“かわいい端材”を使用し、ハガキを作成した。

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「今回紹介したのは『和紙らしくない』製品。和紙の新しいデザインや手法を伝えたいと思って企画しました」と同社の広瀬琢磨社長。

inkstand by kakimori

inkstand by kakimoriでは、奈良の伝統産業である奈良筆を展示販売した。

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同店ではインクの楽しさを伝えようと万年筆以外の筆記具も扱っているが、今回は筆とインクで文字やイラストを書く/描く楽しみ方を提案。同店スタッフで書道家としても活躍する白石奈都子さんがインクと筆で描いた作品を展示した。

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白石さんは「墨ではなくインクだからこそできる表現や味わいがありました。書道や万年筆はハードルが高いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この展示を通してもっと筆やインクを身近に感じていただけたら嬉しいです」と話していた。

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