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【特別インタビュー】文字を書き込めるから、毎日の使い方が広がる「水性ペンで書けるマスキングテープ」
2023年12月、マークスは「マステ®水性ペンで書けるマスキングテープ」シリーズに新形状の3タイプ36種類を追加し、全国で販売を開始しました。
豊富な色展開とこだわりぬいた形、そして特殊加工による「水性ペンで書ける」うれしい機能付き。
こうした特徴があるからこそ「手帳デコレーションをはじめ、メモやラベルとしてなど幅広い使い方ができる」と、商品を企画したマークス商品戦略部の矢吹麻耶さんは言います。

今回は「生活のさまざまなシーンでもたくさん使ってほしい」と話す矢吹さんに、商品のこだわりやおすすめの使い方について聞きました。
「水性ペンで書ける」機能性が光るマスキングテープ
「マステ®水性ペンで書けるマスキングテープ」は、2017年にスタートしたシリーズ。
世の中に多くのデザインのマスキングテープがある中、マークスでは「かわいいだけじゃなく、道具として気に入って使ってもらえるものを」との思いから、”水性ペンで書ける”機能がついたマスキングテープを開発しました。
矢吹さんは「マスキングテープに書き込みたくなった時、一般的なものだと、水性ペンのインクをはじいてしまったり、わざわざ油性ペンに持ち替えたりする手間があったと思うんですが、そういう煩わしさをなくし普段使いのペンや好きな筆記具で書けるように生まれた商品です」と話します。
その特徴を生かし、2017年からこれまで「マステ®水性ペンで書けるマスキングテープ」ではさまざまなデザインや、持ち運びやすい形状のものなどを発売してきました。今回新たに発売した3タイプは、その”普段使いのペンで書ける”という機能をもっと実感できるのが特徴。「シートタイプ」「2巻セット」「フレークタイプ」それぞれを、矢吹さんから紹介してもらいました。
ちぎって使う、新形状のシートタイプ

矢吹さん:「このシートタイプは、メモ帳みたいな形状なんですが、1枚につき4本のミシン目が、15㎜ごとに入っているのが特徴です。一般的なマスキングテープは15㎜幅のものが多いので、それに合わせてミシン目を入れています」
一般的なマスキングテープのように使うときは15㎜幅で、もう少し太く使いたいときは30㎜、45㎜幅でちぎり、広々書きたいときは1枚まるごとといった風に、用途に合わせてサイズを変えられるそう。テープのように貼ったりメモのように書き込んだりできる、懐の広いアイテムなのだそう。これに加えて、コンパクトに持ち運べるのもポイント。
矢吹さん:「1冊に30枚入っていて、15㎜幅で換算すると150枚分入っています。それに、1冊に3種類の柄が入っているので、コンパクトな形状でたくさんのマスキングテープを持ち運べる、という商品でもあります!」
手帳やノートで使いやすい2巻セット

矢吹さん:「21㎜幅のテープと、太い45㎜幅の2巻をセットにしました。以前からマークスで販売している3巻セットがあるのですが、今回は文字が書ける機能性をアピールしたいと思い、より書き込みしやすいこの2つの幅にしました」
この2巻セットは手帳やノートの記入におすすめだそう。
21㎜幅はページやリストのタイトルを記入、45㎜幅はリストの内容をたくさん書き込んだり、デコレーションに重ね貼りをしてアレンジしたりするのに活躍してくれるようです。
ちなみにこの2巻セット、文具を扱う店員さんが審査員となって選ぶアワード『文房具屋さん大賞2024』において、「つける・留める・切る部門」のマスキングテープ賞1位を受賞。手帳ユーザーがよろこぶ要素が満載で、使い勝手のよさが高く評価された結果、見事1位を獲得しました。
ログや日記にうれしいフレークタイプ

大きめサイズで文字がたっぷり書き込める、フレークタイプのマスキングテープ。デザインは「方眼」「フレーム」「パターン」「コンテンツ」の全4種を展開。
実はこのフレークタイプを作る際、矢吹さんは手帳のウィークリーブロックフォーマットを参考にして、サイズを決めたそうです。
矢吹さん:「ウィークリーブロックは簡単に日記がつけられるフォーマット。でも、ある程度は書かないと余白ができてしまいますよね。なので、このフレークタイプを貼るだけで余白を埋めて、なんとなく、ちゃんと日記を書いた気分にもなるようにと思って(笑)」
そんな矢吹さんの思いに加え「ウィークリーブロック以外の手帳やノートに貼っても違和感がないように」とサイズを調整して仕上げたそうです。
「正方形とは違って、縦向きだけじゃなく横向きにしても使えるので、貼りたいスペースに合わせて使い分けていただけたらと思います」とも矢吹さんは話します。
こだわりその1 : ひとつでたくさんのカラーを
形も柄もさまざまな3タイプのマスキングテープ。しかもうれしいことに、1つのアイテムに複数の柄が入っています。この「色や柄がたくさん入っている」というのも、矢吹さんのこだわりのひとつ。

矢吹さん:「このマステを使うこと自体を楽しんでもらいたという思いがあったので、色でたくさんバリエーションを出すことを意識しました。例えば、ウィークリーブロックの手帳に毎日違う柄を貼れば、1つのマスキングテープを買うだけで簡単にかわいいページ作りができるんです。
あと個人的に、シールやテープは1つのアイテムでいろんな柄が入っている方がうれしいなと思い、たくさん入れました(笑)」
こだわりその2 : 懐が深い「シートタイプ」
今回新たに投入した3タイプのなかでも、矢吹さんが特にこだわったのが「シートタイプ」だと言います。
矢吹さん:「シートタイプに関しては新しい形状だったので、形を思いつくまでが大変でした。さまざまな柄をたくさん持ち歩くにはどうしたらいいか。手帳などといっしょにたくさん持ち運びたい時に、邪魔にならない形状にするにはどうしたらいいか、悩んでいました。それに、”ちぎる”という仕様を初めて採用したので、うまくちぎれるようにできるかの不安もありました。ですので、開発では他の2つより時間がかかりましたね」
矢吹さん:「最初の段階でいろんなミシン目の間隔や幅を試していたので、その調整に苦労しました。大きいミシン目だとペンで書いたときに引っかかってしまったり、ちぎったときに紙の繊維がたくさん出てきてしまったり。最終的にすごく細かくミシン目を入れているので、ミシン目をまたいで文字を書いても気にならないようになっています」
不安だったという「ちぎる」機能を実用化するために、試行錯誤もかさねた矢吹さん。工夫を重ねてこのミシン目を入れたことで、テープとしてだけでなく付箋やインデックスなど、さまざまな使い方ができるそうです。
矢吹さん:「先日、急に付箋が必要になった時に、持っていたこの『シートタイプ』に書きこんで裏の剥離紙を1行分だけはがし、付箋として貼りました。付箋より粘着力がありますが、マスキングテ―プ素材なので貼った後もきれいにはがせますし、書ける面積が広いのですごく便利です」
ほかにも、2行分をちぎってノートのページやファイルにインデックスとして貼ったり、ミシン目に対して垂直方向にハサミで切れば、1マスの小さなシールを作ったりできるそう。
ノートや手帳に挟んで持ち運べるほどコンパクトながら、メモ、シール、付箋、テープとしてなど、1冊で何役もの機能をこなしてくれるこの「シートタイプ」。
矢吹さんは「人によって、いろんな使い方の”発見”ができる商品だと思います」と、楽しそうに話します。
機能性マスキングテープで、日常をもっと楽しく便利に
貼って楽しむだけではない「マステ®水性ペンで書けるマスキングテープ」新タイプ。「書ける」機能があるからこそ、日記やメモなどのほか、日常のさまざまなシーンがもっと豊かになる使い方を見つけていくことができます。

矢吹さんは「日記を楽しく続けるためとか、収納用品にラベルのように貼って管理するとか、普段使いしやすいようにと考えた商品です。いつもの生活が、これがあることによって手助けになればいいなと思っています。ほかにも、大切な友人へのプレゼントに貼って手書きのメッセージを添えることもできます。『水性ペンで書けるマスキングテープ』をまだ使ったことがない方は、ぜひ日常でいろいろ使ってみてください」と終始楽しく話してくれました。
*「masté」および「マステ」は、株式会社マークスグループ・ホールディングスおよびリンレイテープ株式会社の登録商標です。
■関連リンク■
マークス公式オンラインストア「マステ®水性ペンで書けるマスキングテープ」
https://www.online-marks.com/Page/20231207content.aspx
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