1. 文房具ラボ
  2. 【2022年Bun2大賞】ベスト文具2位「ユニボール ワンF」(三菱鉛筆)受賞インタビュー

【2022年Bun2大賞】ベスト文具2位「ユニボール ワンF」(三菱鉛筆)受賞インタビュー

文具のとびら編集部

弊社では毎年、文具ファンの投票によりその年のベスト文具を決定する「Bun2大賞」を実施しているが、今年も「2022年Bun2大賞」の投票結果がまとまり、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」12月号や本サイトでベスト文具30を発表している(投票結果はこちら)。

2022年のベスト文具に選ばれた30点の文具の中から、上位3点の文具について受賞インタビューを実施。今回は、2位に選ばれた三菱鉛筆のゲルインクボールペン「ユニボール ワンF」のインタビューを掲載する。

書き心地&デザインがより上質な1本

uni-ball one F.jpg

2021年9月に発売された三菱鉛筆の「ユニボール ワンF」は、2020年に発売された、黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色する人気ゲルインクボールペン「ユニボールワン」の上位モデルで、税込330円と従来品(同132円)の3倍近い価格だが、それにふさわしい上質さを演出した1本となっている。

「『ユニボールワン』は主に学生がターゲットですが、大人の方にも使われているので、より上質なデザインのものを目指して企画しました。高額になるにつれてより加飾を施すのが従来のやり方ですが、逆にそぎ落とすことで高級感を出すことにチャレンジしました」と話すのは、同社商品開発部商品第四グループの古場涼太主任。従来品にはあったゴムグリップを今回は付けず、後部から先端部までシンプルでシームレスな軸デザインにしているのが特徴。特に、先端はペン先までなだらかになるようにこだわったという。

さらに書き味にもこだわり、低重心で安定した書き味を生み出す「スタビライザー機構」を搭載した。先軸に金属製のペン先を採用し、さらにペン先の寸法精度を高めることで筆記時のがたつきを抑え、低重心で安定した、よりなめらかな書き味を実現している。
uni-ball one F2.jpg

ペン先に金属パーツを内蔵し低重心で安定した書き味を実現

従来品はインクのカラーバリーエションを豊富に展開しているが、「ユニボール ワンF」に搭載しているのは黒インクのみ。「日常使いの1本という位置」付けなので、インクは黒だけにしたが、軸のカラーバリーエションを増やすことで、選ぶ楽しさをプラスしているという。軸色は、くすんであせたような色(フェイデッドカラー)を採用することで、日常で目にする身近な色を表現している。ちなみに、色名は何げない日常のささいな景色から採用した。

sub1.jpg
 「消炭」「無垢」「花霞」「日向夏」はボール径0.38㎜。「霜柱」「葉雫」「茜空」はボール径0.5㎜。

「より上質な軸デザインと書き味にこだわって1本、1本作りました。ずっと永く使えるペンなので、一度使っていただけたらうれしいです」。

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう