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【コレ買いました!】ファースト万年筆は左利き用調整済みの「キャップレス デシモ」

万年筆。ずっと憧れていました。
「万年筆ブーム」とか「インク沼」とか耳にするたび、文具店で美しい万年筆を見るたび、万年筆で書いたキレイな文字やイラストの投稿をSNSでチェックするたびに…!
文具購入時の財布の紐が年々ゆるくなっている(沼ですね)編集部員がそれでも万年筆購入を見送っていた理由。それは編集部員が左利きだったからです。

右利き仕様の道具が多い中、左利きにはうまく使いこなせないものがたくさんあります。
万年筆もその1つ。試し書きで万年筆をお借りしても、うまく書けないどころか、インクを出すことすらできなかった悲しい経験が何度もあります。

そんな編集部員がこのほどついに万年筆を購入! 左利き用に調整をしていただいたので、とても快適に“万年筆がある暮らし”を楽しんでいます。


キャップレス3.jpg「キャップレス」のちょこんと出るペン先がかわいい♡


ファースト万年筆に選んだのはパイロットの「キャップレス デシモ」。世界初のノック式万年筆として1963年に発売して以来、ロングセラーを続けるノック式万年筆「キャップレス」のなかでも軽量・細身タイプのモデル。

今回購入したのは「キャップレス デシモ」の限定色。「20カラーズ」と題し、2019年10月から4回に分けて5色ずつ発売しているもので、編集部員はその第2弾として2020年2月に発売された「グレー」を購入しました。
20カラーズはヘアラインとアルマイト処理を施してあるということで、通常版のグレーとは印象が違いました。シックな雰囲気ではありながら、カラフルなノートやペンポーチとも違和感なく馴染む感じも好き!

ファースト万年筆ということで、デザインも含めて今までいろいろ候補を立てていたのですが、そんな諸々の検討作業を全てふいにするくらいの一目惚れで、存在を知った10分後くらいには自分のなかで購入を決めていました。



キャップレス1.jpg
せっかく好みの万年筆を見つけたものの、やはり気になるのが左利き問題。左利きで、手首を巻き込んで文字を書く編集部員は、万年筆を使ったときに、右利きの方とはペン先の向きが逆になるのです。

そこで「左利きでも万年筆使えますか?」と、東京・神保町にある「神田金ペン堂」で相談。
すると「うちには左利きのお客様がたくさんいますし、左利き用の調整もできますよ!」と力強いお言葉をいただきました。

調整をお願いして、待つこと1週間(この待つ時間もなんだかとっても幸せでした)。
ついに対面した万年筆。実際に書いてみると、もうスルスル書ける!!筆圧をかけなくてよいので、書いていて疲れない!
購入した際にインク1瓶とコンバーター、シースをつけていただいたのですが、そのとき編集部員が選んだインクがiroshizuku(パイロット)の「土筆」。
「神田金ペン堂」のお店の方によると「土筆」は濃すぎると黒っぽく見えてしまうらしく、今回の調整ではインク本来の濃い茶色がきれいに見えて、かつ書きやすいインクの量にしてくださったそう。細やかな心配り!

初めて万年筆を使うということで、インクの吸い方も丁寧に教えてくださいました。
実は「万年筆に詳しくないのに専門店に行くなんて豚に真珠かな」と気後れしていたのですが、質問に優しく答えてくださったり、「購入後も定期的なメンテナンスや相談などに来てください」とお声がけいただいたり、大きな買い物も安心してできました。


購入して2週間近くが経ちますが、万年筆が手元にあるとちょっとしたメモ書きも楽しい。書き物をする時間が格段に増えました。

左利きで万年筆をあきらめていた皆さん! ぜひ調整という方法も検討してみてください。

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