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【インタビュー】AJOTO創設者が語る「人生という旅を共に歩むペン」

PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)が2019年9月20日、英国のスタンドライトブランドと筆記具ブランドとコラボし、3社のアイテムを展示して“最高のデスク”を表現したエキシビション「ANGLEPOISE / AJOTO / PAPIER TIGREで作る―ライトとペンとノートの世界―」を開催した(関連記事はこちら)。

このイベントに合わせ、AJOTO(アジョト)の創設者・クリエイティブディレクターのクリス・ホールデンさん、マーケティング・ディレクターのマルタ・ヴェルデス・モンテネグロさんが英国から来日。

AJOTOのモノづくりや新作の「The PEN EBONITE」について伺った。

ajoto1.jpgAJOTOのブランド名は、「A JORNEY TO(=旅の途中)」という言葉が由来。
飽きがこないシンプルなデザイン、最小限の良質なパーツで組み立てることで実現される堅牢性、充実したアフターサービスを誇り、人生という旅を共に歩める、まさに“一生モノ”となるボールペンを販売している。

AJOTOでは、高級ペンブランドのアイテムも手がけているという英国やドイツ、イタリアの工場や工房の職人によるハンドメードで作り上げたアイテムを、英国・マンチェスターの同社スタジオに送り、最終仕上げを施している。
「細かいところまで自分たちで品質をチェックしたい」という思いから、提携する工場と直接やりとりし、スタジオに届いた製品も一点一点精査。クリスさんが磨きの工程を行い、調整をすることもあるという。

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部品をなるべくシンプルにすることで、扱いやすさを実現した。「Made in UK」にもこだわり、部品のほとんどは英国製。軍用品に使われるような素材も活用し、丈夫なアイテムを生み出している。

このように品質を重視する理由について、「私は、ペンとは“人生を形作るパーツ”の一つだと考えています」とクリスさん。
長い人生を製品と共に歩めるよう、使用中に問題があれば無料で修理を受け付けている(送料は依頼者負担)。

ちなみに、全てのAJOTOのペンにはシリアルナンバーが刻まれている。シリアルナンバーの数字は、2011年にAJOTOを設立してから、そのペンが完成するまでに経過した秒数を示しているそう。こだわり派の人にも嬉しい一工夫。



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そんなAJOTOの新作「The PEN EBONITE」が、エキシビション「ANGLEPOISE / AJOTO / PAPIER TIGREで作る―ライトとペンとノートの世界―」で、本国に先駆け世界初披露された。
硬化ゴム・エボナイト軸のボールペンで、カラーは「Blossom」「Blue」「Black」「TIGRE BLUE」「SANO」をラインアップ。
マーブル模様が一本一本異なっているので、全てが一点モノ。
書き味が滑らかな上、ペン自体が軽いので長時間の筆記にも適している。またエボナイトは落としたり引っ掻いたりしても傷がつきにくい素材なのだそう。
ドイツの職人たちと協業し手作業で作っているため、1カ月で25本ほどしか製作できない、貴重なアイテムなのだという。

現在、英国での販売に先駆け、東京・浜町のPAPIER TIGREで販売中。価格は税抜20,000円〜33,000円。
在庫がなくなり次第販売を終了するということなので、気になっている人は今すぐお店に!
(「The PEN EBONITE」以外の製品はAJOTO公式オンラインショップで購入可能。現在、通常配送料は無料で発送している)

ajoto2.jpg「AJOTOのペンを、時間の経過を楽しみながらタイムレスに(末永く)使ってもらえれば嬉しいです」と話したクリスさん(左)とマルタさん

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