2回にわたり、東京・小金井市のアンティーク文具店「中村文具店」で購入したものを紹介したが、今回はちょっと変わった、珍しい掘り出し物文房具を紹介したいと思う。

まず、「こんなものが出てきたんですよ」と店主の中村さんが紹介してくれたのが、今はなき事務用品メーカー・エルムの電動オートテープカッター。セロハンテープを引っぱると、自動でテープが出てきてカットしてくれるというスグレモノだ。天面にある花柄もちょっとおしゃれだけど、この絵柄には見覚えがある。昔、うちにあった箱型のアドレス帳にも同じような花柄がプリントされていたような…。もしかしたら、同じシリーズの商品なのかもしれない。


出てくるテープの長さはSとLの２種類から選べるようになっている。あと、手動モードもあった。



そして、こちらはキングジムの電動はさみ「スキットカッター」。パッケージには「スピーディーな切れ味！」と大きく書かれているが、刃には耐久性のある特殊鋼を使用しているそうだ。ちなみに、2,500円の値札が貼ってあるが、これは当時の価格ではなく、中村文具店での販売価格である。


箱から取り出すとこんな感じ。結構コンパクトで、持ちやすそうだ。はさみの部分は、事務用はさみというよりは、裁縫用の糸切りばさみに近いか。入手したときは動かなかったのだが、手入れをしたら動くようになったという。


では、実際に使ってみよう。まずは中村さんがお手本を見せてくれたが、スイッチを押すとうなり声をあげながら切り進んで、あっという間にコピー用紙がカットされた。「スピーディー」といううたい文句は伊達ではない。続いて自分でも使ってみたが、スルスルスルと流れるように紙がカットされていくので、非常に気持ちがいい。思わず、このままずっと紙をカットしていたい衝動に駆られたほどだ。キングジムといえば、「テプラ」や「ポメラ」のような電子文具を数多く出していることで知られるが、この電動はさみもそんなキングジムならではの商品だといえるだろうか。


動画も撮ってみたので、ご興味のある方はこちらをご覧下さい。