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上質な風合いを求める人にオススメ! キングジムのファイルシリーズ「レザフェスU」

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千葉 勇

キングジムはここ数年、ファイルメーカーならではのこだわりが詰まった、ちょっと上質なファイルの開発に地道に取り組んでいる。奇抜ではないけれど、ユーザーのことを考えた使いやすいファイル。知れば知るほどファンになってしまうファイル。そんなファイルを2回にわたってお伝えしたい。

初回の「フェイバリッツ」に次いで、2回目は落ち着きのある色味と上質な質感を合成皮革(PU)で実現した、ファイルシリーズの新製品「レザフェスU」。2019年6月7日に発売したばかりだが、値段以上の品質だと早くも評判になっている。

「レザフェスU」の開発者である志村寛久さん(上写真)に、シリーズの特長やこだわったポイントなどを聞いた。

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初回の「フェイバリッツ」の記事はこちら
https://www.buntobi.com/articles/entry/stationery/009567/

「レザフェス」と「レザフェスU」

志村さんは入社7年目。デザイン課に4年ほど在籍したあと、開発に異動。「レザフェスU」が自分で企画した初めての商品だという。

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「当社では2009年に『レザフェス』という高級感のある合成皮革のシリーズを発売し、現在まで好評をいただいています。発売から10年ほど経過したこともあり、時代に合わせた色や風合いに変更したいという企画を出したところこれが認められ、商品開発に着手しました。」

前のシリーズ同様に新シリーズでも、“高級感”を感じられる雰囲気を守りながら、素材には“合成皮革”を採用することで買いやすい価格を実現。従来品の路線は踏襲しながらも、新製品からは“今”を感じることができるのだが、それはなぜのなのだろうか。

「従来品、新製品とも合成皮革を使用していますが、従来品は光沢がある加工で、新製品は光沢を抑えた加工となっています。そこが大きな違いで、光沢感を好む方は従来品を、ツヤがない風合いを好む方は新製品を選んでいただければと思います。」

確かに新製品からは光沢を抑えた上質な革製品の風合いを感じ取ることができる。実際に手に持ってみると、しっとりした気持ちのいい手触り感が出色。本革でなくても十分な満足感が得られる。

「一番こだわったのは色味です。色を決める際には、革の端切れ屋さんに通ってサンプル用にいろいろな色の革を買いまくりました。その中からどの色にするか、どの色の組み合わせがベストかなどを検討。他の文具や個人の持ち物と一緒に持ったとき、合わせやすい色味なども重視し、ファッションに近い感覚と並べたときのバランスを考慮して5色を選びました。実際の製品は本革ではなく合成皮革ということで、全く同じ色にならないことはわかっていましたが、それでもできるだけ近づける努力をしました。」

このようにして決まったのが、ネイビー、オリーブ、キャメル、黒、グレーの5色。商品ラインアップは、クリアーファイル、ドキュメントケース、クリップボード、ペンケースの4アイテムで、すべて5色展開となっており、同じ色で揃えることが可能になっている。

なお、「レザフェスU」のUには、you(あなたに寄り添う)、usual(日常を彩る)、urbane(洗練された一品)という意味を込めたほか、音の響きも考えて決めたという。

それでは商品ラインアップを順番に紹介していこう。

高級感漂う黒台紙のクリアーファイル

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剛性感のある表紙と黒台紙入りポケットが特長のクリアーファイルは、20ポケット(税抜1,440円)、40ポケット(同2,400円)の2アイテム。

「黒台紙入りポケットにしたのは、見た目の高級感を考えたためです。また、表紙の内側はそれぞれの表紙色に合う生地色を採用した布張りになっています。これはペンケース以外の商品に共通したこだわりポイントです。」

ペンホルダー付きのドキュメントケース

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ドキュメントケースは、A4(同1,600円)と封筒サイズ(同1,000円)の2サイズを用意。どちらもマチがたためてスリムに持つことができるほか、便利なペンホルダーが付いている。

「マチは先がすぼまるつくりで、書類の量が少なければ薄い状態で持つことができ、書類の量が増えても対応できる設計になっています。背中には厚紙が入っていて、書類を入れても折れにくい工夫を施しました。内側は布張りです。さらにペンホルダーが付いていて、ペンを1本挿すことができます。ペンを挿してもケース自体が膨らまないようにデザインしました。」


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マグネット式クリップのクリップボード

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かさばらないマグネット式クリップを採用したA4対応のクリップボード(同1,800円)。収納枚数はコピー用紙で約10枚。360°折り返せるカバー付き。

「書類を挟む器具はマグネット式です。マグネット式にすることで、金属のクリップ式に比べて見た目がすっきりし、カバーを閉じたときにかさばらないのが特長です。また、マグネット式クリップは左右ギリギリまで付ける案もありましたが、ホチキス止めした書類をとじたときに左側だけ厚みが出てしまうため、中央部のみにしました。このほか、カバー裏側にポケットと名刺用のスリットを設けましたので、小さい書類も保管できます。」


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ペントレーにもなるペンケース

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マグネット内蔵でスマートに開閉できるペンケース(同1,600円)。フタを折り返せば斜めに角度が付いたペントレーになる。

「ペンケースはたくさん発売されていますが、お求めやすい価格で革の質感を持ったものはあまりないのではないかと思います。外側は合成皮革で、内側は黒の布張り、ペンを収納する部分は成形樹脂の枠でしっかりしています。フタを折り返して固定すれば邪魔にならず、角度も付くので中のペンが見やすくなります。」


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まとめ

「レザフェスU」は見た目だけにこだわっているように見えるが、実はそれぞれの製品が機能にもかなりこだわって作られていることがわかっていただけただろうか。見た目と機能にこだわりながらも、ほとんどの製品が1,000円台で購入できるのは素晴らしいことだと思える。クリアーファイルやペンケースといった日常的に使うものだからこそ、ちょっとだけ贅沢して上質なものにチェンジしてみてはいかがだろうか。そうすることできっと気分が上がるし、もしかしたら仕事にもプラスになるかもしれない。

あなたに寄り添い、日常を彩る洗練された一品は見つかりましたか?

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