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こだわり派が絶賛! キングジムの中価格帯ファイルシリーズ「フェイバリッツ」

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千葉 勇

キングファイルでお馴染みのキングジムだが、最近はユニークな発想の電子文具で注目を浴びることの方が多くなっている。看板商品であるファイルは、電子文具に比べると“地味”なこともあり、影の存在になりつつあるが、同社がファイルの開発に手を抜いているわけではない。実はここ数年、ファイルメーカーならではのこだわりが詰まった、ちょっと上質なファイルの開発に地道に取り組んでおり、その中からヒット商品も生まれているのだ。奇抜ではないけれど、ユーザーのことを考えた使いやすいファイル。知れば知るほどファンになってしまうファイル。そんなファイルを2回にわたってお伝えしたい。

初回は、同社がファイルの新たな定番を狙って2018年2月に投入したファイルシリーズ「フェイバリッツ」。開発リーダーの多賀谷彰さん(上写真)にシリーズの特徴やこだわったポイントなどを聞いた。

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こだわりのポイントを「フェイバリッツ」の開発リーダーが語る

多賀谷さんは入社7年目。営業を4年ほど経験したあと、開発に異動。最初に取り組んだ商品が「フェイバリッツ」なのだという。

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「当社は1つの商品を1人で開発するのが基本となっていますが、『フェイバリッツ』は私とサポート2人の3人で開発に当たりました。1人でなかったのは、当社としては久しぶりとなる定番のど真中を狙った王道のファイルシリーズであり、多くのアイテムをラインアップすることが計画されていたからです。」

同社には、シンプルな仕様でお手ごろ価格の「シンプリーズ」というファイルシリーズがあるが、「フェイバリッツ」シリーズは、低価格帯のファイルに比べて厚くて丈夫な表紙やポケットを採用したほか、ファイルメーカーならではのプラスαの機能を備えることで使い勝手を高めたのが特徴だ。シンプル派は「シンプリーズ」を、こだわり派は「フェイバリッツ」を選ぶ傾向にあるようだ。

「見た目はシンプルですが、品質、機能、色味にはかなりこだわりました。品質においては、丈夫な表紙、厚みのあるポケットを採用するなど、長く使えるようにしました。機能については、クリアーホルダーをそのまま収納できるポケットや、小さめの書類、名刺などを収納できる多機能2段ポケットを設けるなど、ちょっと便利で使い勝手をよくしたのが特徴です。色に関しては、今までなかったような透明度の低い色味を10色選びました。例えばピンクはナチュラル寄りのベージュピンクで、大人向けを意識しました。また、表紙の透明度を低く抑えることによって、中の書類が見えにくくなっています。これは主にビジネスパーソン対策ですが、学生さんからビジネスパーソンまで幅広く使っていただきたいと思っています。」

「デザインのポイントは、背表紙に付けた背パーツですね。横文字で商品名を『FAVORITES』と入れた透明のパーツに色を付けました。この背パーツが店頭では照明を受けてピカッと光るんですよ。表紙のマットな部分との対比で奥行きが出るような工夫も施しました。加えて、ファイルのサイズによって背パーツのサイズも微妙に変更しました。これはデザインのバランスを考えてのことです。」

現在、全10種類のラインアップをそろえる「フェイバリッツ」シリーズだが、その中でも開発者の多賀谷さんが特にオススメする2種類を詳しく紹介しよう。

多機能2段ポケット付きクリアーファイル(透明)

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シリーズ一番の売れ筋はクリアーファイル。10・20・40ポケットについてはシリーズ最大となる10色を揃えた(60ポケットのみ4色展開)。ちなみにその他のアイテムの色数は4~7色となっている。クリアーファイルでは一般的な5色展開ではなく、思い切って2倍の10色を展開。気分やシーンで選べるように選択肢を多く設けたことは、ユーザーにとっては歓迎すべき点だろう。色味については、これまでのファイルによく見られる明るい色調ではなく、やや落ち着いたトーンといった印象。

注目したいのが表紙とポケットの厚み。表紙は触っただけで低価格のファイルに比べて厚くて丈夫なことがわかる。ポケットもしっかりしており、100円ショップで販売されている製品の主流が30ミクロンなのに対し、「フェイバリッツ」は60ミクロンを採用。非常に丈夫で安心して使用できるうえ、ページのめくりやすさも向上している。

便利な機能として紹介したいのが、表紙裏に設けられた多機能2段ポケット。クリアーホルダーをそのまま収納できる上、A5書類やはがき、チケット、名刺などを分けて収納できるようになっている。小さいサイズの紙を保管するのは意外と面倒だが、この多機能2段ポケットがあれば心配無用。あるとないでは使い勝手に大きな違いが出てくるだろう。さらに、付属のインデックスシールを使えば、資料の分類・検索をスムーズに行うことができる。

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可動式ハンドル付きボックスファイル(透明)

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クリアーファイルの次に好評なのがボックスファイル。必要な時だけ引き出せる可動式ハンドル付きで、持ち運ぶ際やフリーアドレスの社内移動に便利。カバーを外せば、用紙に直接書き込みができる背見出しポケット付き。名刺ホルダーも備えており、棚に入れたときに持ち主が分かりやすく管理しやすい。最近では、教科書などを教室に置いて帰る「置き勉」のツールとしても、引き合いが増えているとのこと。

このボックスファイル、通常のものとは違い、既に組み立てた状態で販売している。そこにもこだわりがある。

「ボックスファイルは売り場で場所を取るため、畳んだ状態で販売するのが一般的。ですが、今回は組み立てた状態で販売することにしました。その理由は、素材に用いているPPはしっかりしている反面、一度歪んでしまうと歪みがとれにくい特徴を持っているから。この歪みを解消するため、あえて組み立てた状態で販売しています。ですので、『フェイバリッツ』のボックスファイルは歪みがなく、しっかり自立します。」

組み立て不要なので、購入してすぐ使用できるというメリットもある。組み立てた状態で販売するというこだわりが、使い勝手のよさにつながっているというわけだ。こだわりのポイントをもう1点紹介したい。

「ボックスファイルのサイズですが、A4サイズのクリアーファイルやフォルダ―をボックスファイルに入れて、机の一番下の引き出しに収納することができるギリギリのサイズに設計しました。」

ぴったりサイズが合うことをシンデレラフィットというが、紙の書類を収納したファイルとボックスファイル、さらに机の引き出しのサイズがぴったり合うように計算されている点は秀逸。ぜひシンデレラフィットを体験していただきたい。

多彩な商品ラインアップをチェック!

その他の商品ラインアップは下記のとおり。

・クリアーファイル差し替え式(透明) 15・25ポケット
・透明ポケット(台紙なし)
・名刺ホルダー(透明)コンパクトタイプ 120・240ポケット
・フォルダー(透明)
・リングノート(透明) A5・セミB5
・リングファイル(透明)
・Zファイル(透明)
・ペンケース(透明)

いずれも従来のファイルにひと工夫を加えたことによって、使い勝手が大きく向上している。気になった方は、ぜひ文具店の店頭で実物をチェックしてほしい。



20190603kingjim16.jpg名刺ホルダー(透明)コンパクトタイプ

名刺の一時保存に便利な「ミニポケット付き」。ポケットに直接書き込みすることが可能。




20190603kingjim15.jpgZファイル(透明)

「紙揃えガイド」を使えば、書類を簡単に整えられる。



20190603kingjim14.jpgリングノート(透明)

リングが直接手に触れないので書きやすい「上下セパレートリング」。



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ペンケース(透明)

大きく開いて中身が探しやすい「ワイドオープン形状」。



その他の詳細はキングジムの商品ページへ
https://www.kingjim.co.jp/products/series/favorites/

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