「1年ほど前から、学生さんの勉強予定での困り事をアンケート調査していました。その中で、自作で勉強のスケジュールのフォーマットを作っている学生が多く、これから自発的な学習が求められていくという世の中の動きの中で、勉強スケジュール用のものがあったら学生の便利助けになるのではと考えて、商品の企画をしました。その際にSNSで盛り上がりつつあったスタディプランナーに目をつけて、日本の学生に合うような開発を進めていきました」。

商品化の経緯についてそう説明する笹原さんだが、何故ルーズリーフになったのかというと、アンケート調査の中で、スタディプランナーで使いたいものとしてルーズリーフが一番人気だったからだという。

ラインアップは、見開きで1週間の勉強予定をひとまとめに確認できる「ウィークリー罫 みえる化タイプ」、その日1日の勉強内容を見える化でき、何時に何を勉強するかの色分けが可能な「デイリー罫 みえる化タイプ」、デコレーションにおすすめのピンクの罫線「デイリー罫 みえる化タイプ・ガーリー」、記入スペースが広くその日1日に勉強する内容を詳しくリストアップできる「デイリー罫 リスト化タイプ」で、ウィークリー罫１種類とデイリー罫3種類の合計4種類。デイリー罫全種の裏面はドット入り罫線になっていて、その日の勉強のまとめや振り返りなどに使うことができるのも、同社のリーズリーフならではの特徴だろう。紙は、インクがにじみにくく裏に透けにくいコクヨオリジナル原紙を採用している。

左から「デイリー罫 みえる化タイプ」「デイリー罫 みえる化タイプ・ガーリー」「デイリー罫 リスト化タイプ」「ウィークリー罫 みえる化タイプ」。すべてB5サイズで、価格は税抜280円。

「1日の勉強の流れをガントチャートで“見える化”したい人もいれば、その日に勉強する内容をリストアップしたい人もいますので、そうした要望に応えたラインアップになっています。また、がっつりスケジュール管理する人だけでなく、まだ勉強のスケジュール管理をするのが苦手な人でも、リストを作りやすい簡易版として、“デイリー罫 リスト化タイプ”を用意しました。男子学生にも使ってほしいので、男性でも手に取りやすいパッケージデザインデザインにしています。また、デコレーションがしやすい“デイリー罫 みえる化タイプ・ガーリー”も用意しました」。

ノートをデコレーションしてSNSに公開する人のために、「見せる部分と実用性の両立に苦労しました」と笹原さん。ノートにマーカーを引いて“見せる”ノート作りを行うことを考慮し、罫線の幅をマーカーを引きやすい幅に調整したり、罫線の色はじゃまにならない淡いグレーを採用するなど、SNS映えするための工夫もしているという。

各タイプ記入例。上がデイリータイプ（左上から時計回りで「デイリー罫 みえる化タイプ」「デイリー罫 みえる化タイプ・ガーリー」「デイリー罫 リスト化タイプ」）、下がウィークリータイプ。

冒頭で述べたように、発売前から大きな話題となっていたが、発売から程なくして品薄になるほどの予想を上回るヒットとなった。「ちょうど、1学期の中間テストの時期と重なったことも大きかったようです」と笹原さん。特に、「ウィークリー罫　みえる化タイプ」と「デイリー罫 みえる化タイプ・ガーリー」が女子たちを中心に大人気となっているようだ。

「このラインアップだけですべてのニーズをカバーできているとは思えないので、ユーザーの声を収集しながら、さらに展開ができたらいいなと考えています」。


『キャンパス スタディプランナー（ルーズリーフ）』をAmazonでチェック