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【注目新店舗】手書きにこだわり、ライフスタイルを豊かにする文具を展開する「SlideNote & kaku souvenir」

先日お伝えしたように、研恒社は同社が手がける文具ブランドの専門店「SlideNote & kaku souvenir」を2021年10月22日に東京・渋谷の東急百貨店本店2階にオープンしている。スライド式リングレスノート「SlideNote」と、高品質のペーパーアイテムを揃えた「kaku souvenir」という2つのブランドの商品を柱に商品を集積した店舗で、ここだけで展開しているサービスも用意しているのもポイントだ。

同社は、9月16日から同じフロアでポップアップショップを展開していたが、今回の店舗はより広いスペースを使い、商談スペースも設けているのがユニークなところ。「お店としてだけでなく、BtoBのショールームの役割を持たせ、商談する場所として活用していきたいと考えました」と同社神崎太一郎社長は説明してくれた。

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SlideNote」は、あらゆる用紙をノート化するスライド式リングレスノート。従来のファイルとは異なり、リングレス金属クリップを使用しているのが特徴。フレームをスライドするだけで綴じられるので、穴あけせずに様々な資料を一つにまとめてファイリングすることができる(関連記事)。神崎社長は、「子どもが授業で使っているノートは、学期が変わるとまだ使い終わってなくても捨ててしまったりするので、もったいないなと思っていました。それが、中身を差し替えて使える『SlideNote』を開発するきっかけになっています」という。

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「SlideNote」は、2021年度グッドデザイン賞を受賞したことから、より注目度が高まっている。同店でも、グッドデザイン賞の受賞を強調したディスプレイで訴求しており、「興味を持って足を止めてくれるお客さんは多いです」という。

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ここだけでしか手に入らない、同店限定カラーの「SlideNote」を用意しているところも注目ポイントの一つ。クリアカラーなどレア感のある限定アイテムをラインアップしている。

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さらに、10月25日から発売された「SlideNote」の専用リフィルシリーズもずらりと品揃え。万年筆のために開発された用紙、目に優しいクリーム色の用紙、国産の竹から作られた用紙、抗ウイルス性能を持つ用紙など特徴の異なる14種類の用紙と、3種類の罫線(無地、横罫、方眼)からなるリフィルを2サイズ(A4・A5)計84種類取り揃えたシリーズで、「SlideNote」にセットすることで、自分だけのノートをページ単位でカスタマイズできる。「面白い」と興味をもってくれるお客も多いそうで、反響も上々のようだ。

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そして、kaku souvenirの各アイテムも品揃え。同社は50年以上にもわたり印刷業を営んできたが、その印刷会社としての技術とこだわりから生まれたのがこの「kaku souvenir」の商品で、「大切な方への贈りもの」をコンセプトに高品質なペーパーアイテムを展開している。本サイトでも紹介して大きな反響があった、罫線の色が73色もある「73色の風景を包んだノート」をはじめ、92種類の用紙が一冊にまとまったメモ帳「書きごこちを92回楽しむメモ」や6種類の紙を段々に製本した一筆箋「mutsugami (むつがみ)」などをラインアップ。すべて筆記具との相性をチェックしてセレクトした紙だけを使っているそうだ。ちなみに、同店で一番人気なのは「73色の風景を包んだノート」とのこと。

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また、印刷工程で余ってしまう用紙を、「あまり紙」として100g税込110円で量り売りを行っている。色も質感も多種多様な紙が並んでいるので、紙好きな人ならぜひ手に取ってみてほしい。

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この「あまり紙」は、SlideNoteにはさんで使うこともできるが、店内に設置している製本機を使ってその場で製本するサービスも行っている。

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このほか、同社の設立時からブランドデザインやノートデザインなどで親交のあるクリエイター山口道夫氏の絵画販売も行っている。

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神崎社長の「手書き」へのこだわりは強く、「大事なシーンでは、好きなペンを使って好きな紙に筆記するということをずっと続けています」という。そうした「手書き」への強い想いから同社の商品が生まれているのだ。「当社の商品を使うことで、みなさんのライフスタイルが豊かになってくれれば嬉しいです」と神崎社長。

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