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【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #44 新ご当地土産!「旅するマグネット」

文具のとびら編集部

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

photo1.jpgなおちゃんの地元「北海道」と他故さんの地元「静岡県」のマグネットを購入しました



今回は、2024年11月24日OA のオープニングでご紹介しました、ペノンの「旅するマグネット」をご紹介します。

ついつい集めてしまうもの

ついつい集めてしまうものってありませんか?

例えば、スタンプ。
車移動の休憩&地元の名物GETスポットでもある「道の駅」。
ドライブが好きなわたしの両親や妹は、北海道内にある道の駅のスタンプをすべて集めるスタンプラリーに挑戦していました。北海道はとにかく広いので、特に妹は何年もかけてやっとのゴールとなったようです。

わたしも収集癖があるので、いろいろなものが部屋の中にあります。
読者の方々ならご存知の万年筆インクをはじめ、リラックマと一緒にいる「キイロイトリ」が大好きなので「ご当地リラックマストラップ」を集めていた時期もありましたし、その前には、「ご当地モチーフのピンバッジ」を集めていました。

そうなのです。集めるってとても魅力的なのです。
そして、スタンプラリーにしても、そこでしか買えないグッズだとしても、それらは目的であるのと同時に触媒であり、その働きで人間が新たな発見をしたり非日常の体験をしたりすることでさらに満足感を得られていると考えます。

ぺノンの進化

ぺノンという会社があります。

photo2.jpgシンプルかつおしゃれなところが気になって、遠出して買いに行ったのも思い出



わたしが初めて知った時には、メガネやネクタイというモチーフや刺繍のフラッグがついているボールペンを販売している会社でした。

photo3.jpgパッケージで作ったペン立てに国旗の刺繍が施されたモチーフのボールペンを指しました



パッケージはジャバラ折のダンボールでできていて、ところどころに切り取り線があり、抜き出すことができます。すべてのパーツを抜き出して組み立てると、なんとペン立てに!
プラスチックフリーを目指しているため使用ずみの替え芯を回収して芯に使われているプラスチックをリサイクルするという徹底さも驚きでした。

そう、この会社が貫く製品づくりの柱は「環境に優しい」こと。ペンの軸に使用する木材は森林認証されたもの。社長自らも植樹を体験されたそうです。

一度製品発表会に伺ったことがあり、その時に伺った話があまりに印象深く、なおちゃんが応援をしている会社です。

photo4.jpg「タッチミー! アートペン」ではゴッホのひまわりにさわれちゃう!!



ぺノンが次に出したものは「タッチミー!アートペン」という商品でした。美術の便覧に掲載されていたような有名な作品をモチーフに、同社が持つ技術で立体的に加工して「見て・触れて・書いて」という新たな体験ができるボールペンを生み出しました。

bootleg#044add.jpg「タッチミー! ウッドポストカード」は飾るための木製台も販売!



そして、立体的に加工する技術を使うことで、ポストカードサイズの木の板に名画を立体的にプリントした「タッチミー!ウッドポストカード」や美濃焼タイルに立体プリントを施した「タッチミー!アートマグネット」など、主に美術館の展覧会に合わせて、テーマになっている画家の作品を商品化しミュージアムショップで販売されています。また、和柄のものはインバウンド需要とマッチしているようです。

これらの活躍をいつも見守っていました。ポップアップストアまで商品を購入しに伺ったこともあります。
どの商品にもぺノンの「一生懸命さ」を感じるのです。「自分たちができるところまでクオリティを上げて、とことん作る」その気迫がいつも伝わってくるのです。

旅するマグネットの付加価値は「地元アーティスト」コラボをしていること

2024年9月に東京ビッグサイトで開催された、東京インターナショナルギフト・ショーで、ぺノンのブースに伺うことができました。次の新作として出品されていたものが「旅するマグネット」でした。

photo5.jpg旅するマグネットの一部(ペノン提供)



この商品に見惚れる自分がいました。

「コレクター魂を揺さぶれたから」です。
その土地に行ったら探してゲットするぞ!と思わずにはいられませんでした。

マグネットは22地域100種からスタート。都道府県ごとに代表的な観光名所から知る人ぞ知る穴場まで、おすすめの観光スポットやご当地グルメが取り上げられています。

例えば、11月のゲストとして出演していただいた、はっとりさおりさんの出身地「川越」には3つのモチーフがあります。

photo6.jpg川越のマグネット3種。なおちゃんのイメージは上二つでしたが・・・



川越に訪れた方ならば一度は見ておきたい「時の鐘」や「小江戸川越」の街並みといった「ザ・川越」がある中で、さおりさんが一番欲しいとおっしゃっていたのは、わたしが知らなかった「五百羅漢」というもの。有名なお寺にあるのだそうで、わたしの中では「知る人ぞ知る穴場」だと感じました。
しかも、さおりさんからは「このマグネットを知り合いに配りまくりたい!」というパワーワードが発せられたのです。

この商品のデザインを手掛けているのはその地域で活躍する「ご当地クリエーター」の方々。コンテンツの選定からイラストの作成までをお任せすることで、クリエーターの方々が愛する地元のディープな観光資源を発掘・発信できるのです。

photo7.jpg裏面にはQRコードがあり、手がけたクリエーターさんの情報がみられます。



地元のことは地元の人が一番知っているのです。だからこそ、より魅力的なデザインに仕上がっているとわたしは地元・北海道のデザインを拝見して思いました。「そうなの。それだよね。」と納得できるのですよね。

もちろん環境にも優しい

photo8.jpg本当に再生紙オンリーのパッケージ


このマグネットもサステナブルな素材でできています。日本三大陶磁器にも数えられる美濃焼の廃材をアップサイクルしたタイルを使用し、そこにペノンの持つ立体的にプリントする技術でクリエーターの方々が描き上げたデザインが再現されます。また、プラスチックを使わない、紙だけの包装材でその紙も再生紙を使用しています。

全国展開に期待しています

10月から11月にかけて渋谷ロフトで、現状商品化されている商品が販売されていました。また、11月25日からは京都ロフトでPOP UPが開催されています(終了時期は連絡があった時点で未定とのことです)。

今後は地元でしか手に入らないという販売スタイルで、2025年には47都道府県全てを網羅し、300種類以上のアイテムを展開する予定です。来年からの旅がまたひとつ楽しくなりそうな予感がしています。

ペノン。やっぱり目が離せない会社です。

ブンボーグ大作戦!こぼれ話

年が明けて1月4日、文具マーケット(第7回)に「POWERTAC&なちゃせいさくしょ(from たこなお文具情報室)」としてたこなお2人の共同ブースを出展します。

今回の目玉は……「あきあきスタンプ」!?

photo9.jpg「あきあきスタンプ」の一部。自分が使いたいものを中心に作りました


「あ」:明日のわたしに
「き」:期待ができる
「あ」:ありのままの
「き」:気持ちを主張するスタンプ

の頭文字をとって「あきあきスタンプ」です。

それ以外にもなおちゃんの自宅にあった余剰品も出品。
もちろん、ラジブンのZINEや他故さんの文房具小説(新刊もあるよ!)、なおちゃんのご当地インク研究本も取り揃えてお待ちしております。出展ブースはA-05-06です。

文具マーケット(第7回)の前売りチケットはイープラスで発売中。
早期入場者前売チケット(11:00~16:30) 2,000円
https://eplus.jp/sf/detail/4224600001-P0030001

通常入場者前売チケット(12:00~16:30) 1,000円
https://eplus.jp/sf/detail/4224610001-P0030001
※小学生以下は入場無料です。

開催日:2025年1月4日(土)
場所:大田区産業プラザPiO 大展示ホール
文具マーケットについてはこちらへ
http://www.bungumarket.com/

プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。
そして、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信中。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
埼玉県朝霞市のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 11:30~12:00(再放送)
FMラジオ77.5MHz(埼玉県朝霞市・志木市・新座市・和光市とその周辺地域)の他、パソコンやスマートフォンではListenRadioのサービスを利用すると気軽に聴くことができます。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

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