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【連載】『小粋な手紙箱』 #81・「年賀状じまい」の伝え方

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

師走の候、いかがお過ごしでしょうか。正月事始めも過ぎて、年末に向けてラストスパートですね。
年賀状の話題もちらほら聞かれるようになりました。

先日、「年賀状じまい」について考える機会がありました。年賀状を書く慣習をやめることを「年賀状じまい」といいますが、やめる理由もタイミングも人それぞれ。いつ、どのように伝えるのかが大事なポイントになってきます。

私は「年賀状じまい」をもらった経験がないと思っていましたが、ふと思い出したのです。随分前、まだ「年賀状じまい」という言葉自体が無かったころの話です。お子さんが生まれてから毎年家族写真の年賀状を送ってくれる同僚がいました。写真に映る子どもが1人増え、2人になり、両親の背を越える身長になり…年賀状を受け取るたび、そんな家族の変化を見て、私も成長を見守っているような気持ちになったものでした。そして、下のお子さんが20歳となる年の年賀状にこう書かれていたのです。「おかげさまで子どもたちも今年で20歳を越えますので、来年からは年賀状も卒業させていただきます。」

今思えば、これが私にとって初めてもらった「年賀状じまい」です。この年賀状じまいを受け取った時、私がどう感じたかというと、なんとも晴れがましく、めでたい気分。おつかれさまと子育てが一段落した同僚をねぎらう気持ち。そして、年賀状をやめるという決断をした、同僚の人生の節目に対するけじめの清々しさでした。

「100歳になりました」という理由で「年賀状じまい」をもらった友人も、やはりめでたい気持ちになったそうです。年賀状をやめるということがなんとなくネガティブに感じられる人もいるかもしれませんが、年齢的な節目や人生のターニングポイントを迎えたことを自らがめでたいこととして捉え、そのけじめとして年賀状をしまうと考えれば受け取る人にもポジティブな印象を与えることができると思うのです。

年賀状を相手が読むのは元旦のおめでたい日です。そのめでたさに乗せるように伝えるのが一つのポイントかもしれませんね。

ただし、もし年賀状をやめることを躊躇したり迷ったりしている方がいらっしゃるとしたら、ぜひとも年賀状を書きましょう!  

手紙トピック

クリスマスの贈り物にぴったりな絵本をご紹介します。

ジャネット&アラン・アルバーグ(佐野洋子訳)の「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」。ゆうびんやさんが運ぶいくつかの手紙は、ページに封筒が貼ってあり、中から手紙を取り出して読めるようになっています。手紙はカラフルな愛らしいイラストが描かれているだけではなく、一つ一つに遊び心のある工夫が凝らしてあり、どんな手紙が入っているのか手に取るたびにワクワクします。私にとっては、こんな手紙を自作するのもいいなとアイデアの宝庫。お子さんと一緒に読む絵本としてもおすすめの一冊です。

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今月のマキシマムカード

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テーマ: 冬の妖精
ポストカード: Masako Kato
切手:Masako Kato
小型印: Otegamiフリマ 2023 Winter コレクション

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★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!

入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」
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美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」


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みなさまのお申し込み、心よりお待ちしています!

(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール

プロフィール

田丸有子(たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ
You Tube「手紙魔Yukoのお手紙ライフ

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