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【新連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg #001「サラサR」

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具の話題が登場します。その中から、他故さんとなおちゃんが注目した1点をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

今回は、2021年4月4日On Airのコーナー「なおちゃんの使ってみた」でご紹介したゼブラのジェルボールペン「サラサR」をピックアップします。

「R」の意味が気になった

「文房具の名前はその商品の特長を端的に表現しているんだ」と気づいたのは「ブンボーグ大作戦!」を始めて少し経った頃でした。それから私は、商品名に込められた想いや意味が気になるようになりました。もちろん、サラサRの名前を見たときに一番に気になったのは「R」の意味です。

1_サラサR商品.jpg

ゼブラのリリースによると、サラサRの「R」は「Rich」の頭文字。リッチと聞いて「豪華な指輪をたくさんつけたマダム」を想像してしまった私ですが、「Rich」には「濃い」「あざやか」という意味があるそうです。

書き比べてみたら

そんな、従来品より「濃く」「あざやか」になったサラサR。実際どのくらい濃くてあざやかなのか体感したくなりました。サラサRの0.4と、比較対象となる同社の従来品「サラサクリップ」の0.5を書き比べて見ましょう。

2_-サラサクリップ商品.jpg



ボール径が異なりますが、この組み合わせでほぼ同じ太さの筆記線になります。

3_筆記線比較.jpg
書き比べ初めてまず気付いたのはサラサRの筆記時の軽さ。サラサクリップがそこまで重いというわけではないのですが、交互に持ち替えて書いていると、サラサRの方が軽く書けることがわかります。

私は普段は万年筆を使っています。そのため、ボールペンを使っていると万年筆を使っている時と比べて書くときに力が必要だと感じ、肩が凝ることも多いのですが、サラサRの使い心地は万年筆でインクがスルスル出ている時と似ていました。

サラサRのインクは水性染料。対してサラサクリップは水性顔料と異なっているので、このような違いも出るのでしょうか。

色味を比較しよう

では実際に1色ずつ比べていきましょう。筆記しスキャンしたものが下の画像です。ディスプレイなどの環境により実物と差がでてしまう可能性があることをご了承ください。

サラサRのラインナップにあるインク色のうちサラサクリップにないインク色についてメーカー広報に確認したところ、次のように対応しているとの回答を得ました。

サラサR         サラサクリップ

「スカイブルー」   → 「ライトブルー」

「フレッシュグリーン」→ 「ライトグリーン」

「バイオレット」   → 「紫」

4_筆記比較.jpg
黒インクは27%濃くなっている(2020年ゼブラによる測色計を用いた試験結果/リリースより)と謳っている通り、サラサRの方が黒々しく迫ってくる力を感じます。また、サラサクリップのピンクインクは赤ちゃんのように守りたい可愛らしさがあるのに対して、サラサRのピンクインクは母親のような強くて美しい印象を持ちました。

このように色によって差はありますが、全体的に濃くなっていたりあざやかになっていたりと、より視覚に訴えかける色味になっていることがわかりました。

勉強する人におすすめしたい3つの理由

このサラサR、学生や勉強をしている社会人であるあなたにおすすめしたいペンです。理由は3つあります。


1.色が濃くなったのにお値段据え置きだから

商品がパワーアップすると価格が跳ね上がってしまうことが多いですよね?ですが、サラサRはサラサクリップと同じ税込110円。価格をキープしているため、お小遣いをやりくりしながらたくさんのカラーペンを使いたい学生には強い味方になるのではないでしょうか。


2.教科別の勉強セットが限定発売されたから

主要5教科と呼ばれる国語・数学・英語・理科・社会。それぞれの「教科別におすすめの5本をまとめた『勉強セット』」(リリースより)が初回限定発売されました。

「インク色をカラーコーディネーターが診断し、それぞれの教科で前向きな気持ちで勉強できるような色の組み合わせにしました。」(リリースより)

それぞれの色の意味は、サラサRの商品ページ(https://www.sarasaclip.jp)に詳しく解説されています。


3.暗記シートで消えるように調色されているから

「赤い透明なシートを教科書や参考書に被せ、ポイントとなる単語を見えないようにして穴埋め問題のようにする」。私が学生時代の頃によくしていた懐かしい勉強法ですが、現代の学生さんも同じように勉強に取り組んでいるそうです。

サラサRの全14色のうち、赤・ピンク・オレンジインクは赤いシートを被せると筆記線が見えなくなります。

5_シートを被せる前.jpgシートをかぶせる前


6_シートを被せたところ.jpgシートをかぶせたところ


授業ノートを取るときにこれらの色を使うことでテスト前には問題集に早変わり。穴埋め問題集にあらかじめ答えを書き入れ赤シートを被せれば、すぐに解答が確認できる効率的な暗記本を作り上げることもできますよね。

ちょっとしたことなのですが、嬉しい特長!もちろん学生だけでなく、資格試験勉強中の社会人にも有効ではありませんか?

Richになった新しいサラサ

「濃く」「あざやか」に書けるようになったサラサシリーズの新製品ゼブラの「サラサR」。

ボディは白を基調としているので、各社の様々なペンが並ぶ筆記具売り場でも目立っていました。

あなたもサラサRが目に飛び込んできたら、ぜひ手に取ってみてください。

商品情報

ゼブラ「サラサR」各税込110円(2021年3月22日発売)
ジェルボールペン・水性染料・使い切りタイプ

ボール径0.4㎜は全14色
インク色は黒、ブルーブラック、青、スカイブルー、緑、フレッシュグリーン、オレンジ、赤、ピンク、マゼンタ、バイオレット、ブルーグレー、グリーンブラック、レッドブラック
※インク色黒のみ、白軸と黒軸があり
※7色セットも有

ボール径0.5㎜は全3色
黒・赤・青
※インク色黒のみ、白軸と黒軸があり

「サラサR 0.4 限定5色セット」は下記インク色が組み合わせられています 各税込550円
国語:ブルーブラック、青、ピンク、赤、バイオレット
数学:青、スカイブルー、オレンジ、赤、マゼンタ
英語:ブルーグレー、スカイブルー、オレンジ、ピンク、赤
理科:黒、スカイブルー、緑、オレンジ、赤
社会:スカイブルー、フレッシュグリーン、オレンジ、赤、レッドブラック

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プロフィール

ふじいなおみ
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
FM OZEで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具堂」として、文房具の楽しさを伝える活動を開始。
万年筆インク(中でもご当地インク)コレクターであり、2015年生まれの娘とともに学童文具の観察を行う。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
群馬県沼田市のコミュニティFM「FM OZE」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 14:00~14:30(再放送)
ラジオ(群馬県沼田市周辺のみ)の他、パソコンやスマートフォンでも局のホームページに設置されたプレイヤーやラジオ聴取用ソフト・アプリで聴くことができる。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

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