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【ニュース】パイロット本社で「蝕刻万年筆とインキ瓶展」開催中

文具のとびら編集部

パイロットコーポレーションは、東京・京橋の本社ビル1階エントランスギャラリーで、「蝕刻万年筆とインキ瓶展」の展示を2025年2月3日から5月30日まで開催中(平日9:00~17:00/土日祝日は休業日)。見学は無料。伝統の柄からユニークな柄まで、37点の蝕刻技法を用いた作品を展示している。

蝕刻技法を施した「シルバーン」万年筆など展示

スターリングシルバーの万年筆ボディーに、精密な模様を描き出す蝕刻技法(エッチング)を施した「シルバーン」は、多くのファンに長年愛されているパイロットのロングセラー万年筆。今回の展示では、歴代の「シルバーン」をずらりと展示している。

「シルバーン」がデビューしたのは1969年。その年に数多くの「シルバーン」が製作されたそうで、この写真の万年筆もすべて1969年製のもの。

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こちらの写真の万年筆は、1970年代~2010年代に製作されたもの。「シルバーン」は、蒔絵万年筆と同様に海外でも人気で、金属製の重量感のある万年筆は欧米を中心に好まれる傾向があるようだ。「シルバーン」は特にアメリカで人気が高いという。

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エッチングの工程も紹介、模様の部分をマスキングして薬品に漬けることで表面に凹凸ができるのだという。

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また、蝕刻技法を用いた漆芸万年筆も展示。1927年製のものから2003年に作られた創立85周年記念万年筆「飛天」まで、12本の万年筆が展示されている。エッチングによりできた凹凸に漆を塗り、それを研いでいくと凹の中にだけ漆が残り模様となるそうだ。

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このほか、懐かしのインキ瓶も展示。創立時に作られたインキ瓶から、昭和30年代のものまで展示されている。

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(写真右から)創立時に作られたインキ瓶、その隣は1935年製の徳用大瓶。1953年製の「アベックインキ」。ボールペンではなくつけペンが事務用筆記具として主流だった時代に作られたもの。これをデスク上に置いておけば、黒インキと赤インキのどちらもすぐに使える。1961年製の「アウトドアーインキ」。耐水性と耐光性に優れたインクだが、つけペン専用インキなのだという。

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1938年製の固形インキ3点。水に溶かして使用する。まだカートリッジインキがなかった時代に、持ち運びに便利なインキとして発売されていた。

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