GMOインターネットグループのGMOペパボは、創意工夫を凝らしたネットショップを発掘し表彰するコンテスト「カラーミーショップ大賞」を毎年開催している。その2022年の授賞式を、2022年5月24日に東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開いた。当日は全43ショップが会場に集結するなか、大賞をはじめ各賞を発表。そのうち文具関連では、長崎の石丸文行堂オンラインストア（https://ishimarubun.shop-pro.jp/）が地域賞に輝いた。

石丸文行堂オンラインストア

GMOペパボが運営する「カラーミーショップ byGMOペパボ」は、個人から企業まで幅広く利用されている月額制ネットショップ作成サービス。同サービスを利用しているショップを対象にしたのが「カラーミーショップ大賞」で、2014年から実施している。

今年で8度目となる「カラーミーショップ大賞2022」では、全国約4万ショップの中から、「カラーミーショップ byGMOペパボ」のスタッフによる審査を経て、374ショップをノミネートショップとして公開。一般のインターネットユーザーによる投票を受け付け、その結果を踏まえた最終審査を実施した。

そして、「優秀賞（10ショップ）」とその中から最も優秀な1ショップに贈られる「大賞」を下記の通り選出。さらに、「地域賞（20ショップ）」、「特別賞（6カテゴリー・10ショップ）」、「にっぽん文化奨励賞（2ショップ）」、「Amazon Pay賞（1ショップ）」の全43ショップの受賞を決定した。

＜大賞＞
sisam FAIR TRADE

＜優秀賞＞
sisam FAIR TRADE、NAOT JAPAN、NATURAL KITCHEN & select、日本製Tシャツメーカー 久米繊維、かわしま屋、猿田彦珈琲、カタカナ、びっくりカーテン、KEYMEMORY Online Shop、おうちで楽しむ陶器市 うちる

大賞を手にしたのは、フェアトレードとエシカルファッション・手仕事のお店「sisam FAIR TRADE」（京都府）。授賞式では「私たちは、アジアの色々な国の方々と一緒に、フェアトレードのものづくりを続けています。商品は、たとえばネパールのお母さんたちが手編みしてくれたセーターだったり、インドの村で一つ一つ刺繍してもらったワンピースだったりと、本来オンラインストアで販売するのは難しいと言われるような、決して均一ではない、人の手の中でじっくり時間をかけて作られた物を取り扱っています。14年前に京都の古いアパートで、手探りではじめた小さな小さなお店が、ここまでたくさんの方とつながって、応援していただけるお店へと育ててもらえたことがすごく嬉しく、ありがたいです。これからもフェアトレードの仕組みを通じて、もっと楽しく豊かに人と人をつなげられるようなお店を作っていきたいです」と語った。

また、石丸文行堂オンラインストアは、丁寧でわかりやすい商品紹介で全国にファンを増やし、前年を大きく上回った売り上げの成長が評価され、地域賞を受賞した。授賞式に出席した石丸忠直社長（写真右）によると、「オンラインストアを立ち上げたのは5年ほど前。ご当地インクやオリジナル商品を販売する目的でした」という。「当初は専任のスタッフがいない状態でしたが、新型コロナウイルスの影響で店舗の来客が目に見えて減ったため、これはオンラインストアしかないと思い本腰を入れることにしました。軸にしたのは『手書き』です。マニアックな手書きにまつわる品をそろえたところ、売り上げが順調に伸びました。通販をやってみて分かったのは、全国には手書き好きがたくさんいるということ。そういった手書き好きの方々とSNSでコミュニケーションを取ったり、イベントでお会いしたりと、いろいろな形でつながりができました。通販のお客さんが長崎の店舗まで訪れることもあります。今回は初めて地域賞を受賞でき、率直にうれしいです」と喜びを語った。