皮革製品の企画・製造・販売を手掛けるMachizuki（マチヅキ）は、サステナブルレザーを使ったPCスタンドをサイズリニューアルし発売した。

スリムなので持ち運びが簡単。外出先でもノートPCの下に置いて使用できる。

■サステナブルレザーを使用したPCスタンドの開発背景

IoT、AI活用といったデジタル時代に突入し、リモートワークやデュアルライフなど働き方・生活が変化していく現代は無機質な素材のデジタルガジェットに囲まれることが多くなっている。マチヅキ代表の佐々木祐子氏は鞄職人として約20年にわたり革製品を作り、時代の変化による技術進化を受け入れながらも、「革は人との親和性が高く忙しい現代人に心地よさや温もりを提供できる素材」と考え、2020年にPCスタンドの発売を開始した。

素材であるサステナブルレザー「Portierra®」はA.I.C.が独自開発した皮革製造技術。同社はバングラデシュ皮革製造工場から未処理の有害化学廃棄物が垂れ流されている現状の問題解決のため、有害な重金属や化学物質を使用せず革を製造する方法を開発。今まで、薬品を使わないと困難とされていた柔らかい革づくりを従来の革と同等に実現した。

A.I.C　倉田幸男氏

コロナ禍で、今後もしばらくリモートワークが続くことが考えられ、在宅ワークに集中するための環境づくりに役立つアイテムの需要が高まっている。実際に使用しているユーザーからは「PCスタンドを使用することで、少しの高さの違いで首の疲れがだいぶ楽になるので重宝する」「軽量で持ち運びに便利で使いやすい」「革が柔らかくて気持ちいい」との好評を得ているという。

■サステナブルな取り組み
1. 国内で製造されるサステナブルレザーを使用
2. ラッピング材には「残布」を利用

SDGsが注目される昨今、国内でも注目されるのが非クロム製の革製造だ。世界の流通量の約9割ともいわれるクロムレザーは分解される際に発がん物質である六価クロムに変化する危険性があるといわれている。このサステナブルレザーは有害な重金属、化学物質を初めから使わずに作られるため、製造作業者の健康や工場付近の土壌・水資源の保護に貢献しており、利用者にとっても安全な革といえる。

また、ものづくりおいて流通の中で生まれた「残り物」の有効活用も注目されている。要望が多かったギフトラッピングには、静岡県の生地メーカー山崎テキスタイルから無償で提供された残布を使い、製品を包んで届けるという。

■改良点　
PCスタンドの大きさと幅を改良し、更に使いやすくなった。

左が改良前、右が改良後

ノートPCは約30度の傾斜をつけることで、手首の角度が楽になりタイピング効率が向上し背筋が伸びると
いわれている。同時に冷却ファンの冷却効率化にも繋がる。

旧デザインにおいて約1年間の販売を通しユーザーの声を製品に反映させ、高さを5mm、幅を1cmアップ。幅の拡大で安定感を増すと同時に、スタンドを置く位置の調節で使いやすい角度をユーザー自身が決めることができる。

＜商品概要＞

■いつもそばに。ポケットサイズで持ち運びに便利な「PCスタンドS」

商品名：PCスタンドS
サイズ：縦2.5cm×横11cm×高さ2.5cm
価格：税込1,980円
購入ページ：https://machizuki.handcrafted.jp/items/26637276

■15インチ以上のノートPCやタブレットなど、左右に筆圧がかかる場合におすすめの「PCスタンドL」

商品名：PCスタンドL
サイズ：縦2.5cm×横20cm×高さ2.5cm
価格：税込4,510円
購入ページ：https://machizuki.handcrafted.jp/items/36426730

＜カラー＞

左から、オリーブブラウン、ライトカーキ、ホワイト、ライトグレー、ダークグレーの5色展開

◆Machizuki（マチヅキ）について

マチヅキは「リラックス」をテーマに素材の心地よさを活かした製品を提供するブランド。鞄職人の縫製技術、革のノウハウをいかし、現代人の生活に合った製品を提案している。