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【新製品】呉竹「千寿墨」の第46弾「緑牙撥鏤(りょくげばちる)」

呉竹は、「千寿墨 緑牙撥鏤(りょくげばちる)」を2020年5月21日に発売した。価格は税抜40,000円。

新製品は、墨屋として創業した呉竹が墨づくりの集大成として1975年から毎年製造してきた「千寿墨」の第46弾。今年度は、正倉院宝物の「緑牙撥鏤尺(りょくげばちるのしゃく)」をモチーフとした固形墨を限定100丁製造した。

“撥鏤”とは、刀の先を跳ね上げるように彫る技法を意味し、「緑牙撥鏤尺」は、象牙を紺色に染め前述の技法によって装飾された物差しのこと。墨の裏面には、区画が設けられた中に唐花文と鳥獣文を交互に配しており、尺の側面にある雲気文も忠実に再現。赤と黄色の彩色は、現物の「緑牙撥鏤尺」に色目を近づけるべく何種類も彩色見本を作成し、現在の色目に決定した。

「千寿墨 緑牙撥鏤」は7.0丁型の油煙墨。濃墨にすると紫味を帯びた格調高い黒色となり、淡墨では茶紫系の済んだ美しい滲みとなる。箱内に同じ煙質の試墨用墨を同封しているので、揮毫の際に墨色を確認することができる。

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