呉竹は、世界遺産・吉野山の天然桜を軸に用いた万年毛筆「万年毛筆　夢銀河　天然木/千本桜」を2020年2月28日に発売した。価格は税抜30,000円。

新製品は、吉野山の保全を担っている公益財団法人吉野山保勝会から、2018年の台風21号で倒木した吉野の桜を譲り受け、万年毛筆の軸として使用したもの。桜の木は高級家具材や楽器材など幅広く用いられる優れた木材で、その色は中心が赤みがかっている一方、辺材は黄白色をしている。天然の樹木を使用しているので、一つひとつ色や木肌の風合いが異なり、天然木ならではの個性を楽しめる。赤みがかった軸は芯材、白みがかった軸は辺材のあたりを使用している。軸には公益財団法人 吉野山保勝会の桜のロゴを刻印。

穂先には鼬毛を使用した本格的な万年毛筆。商品に装着されている穂先は中字タイプだが、替えとして細字タイプの替穂首と硬筆タイプの替穂首が付いてるので、用途に合わせて使用できる。桐箱の中は桜色の布をふんわりとあしらい、満開の吉野桜をイメージ。


なお、商品の売り上げの一部は吉野山保勝会に寄付される。