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【新製品】全国各地の漆工を万年筆にする漆塗り万年筆シリーズ 「伝統漆芸 麗」第1弾

セーラー万年筆は、全国各地の漆工を万年筆にする漆塗り万年筆シリーズ「伝統漆芸 麗(れい)」を展開。その第1弾として、「曙塗(あけぼのぬり)」「溜塗(ためぬり)」「錆塗(さびぬり)」の3種類を、 2019年6月25日から発売する。ペン先は21金(中字・大型)で、価格は税抜80,000円。

同シリーズは、漆の語源ともいわれる「麗(うるわし)」の文字をシリーズ名として冠し、全国各地の漆工をラインアップしたシリーズとして展開していくもの。第1弾として、輪島の「曙塗」と「溜塗」、津軽の「錆塗」の3種を発売し、今後も定期的にラインアップを増やし、セーラーの漆塗りシリーズとして売り場に定着するようなブランドを目指していく。

輪島「曙塗万年筆」は、輪島塗歴40年の隅祐智氏の作品。漆塗りの中でも困難な技術とされるぼかし塗りを用いた「曙塗」は、漆黒の闇の中から陽が生まれ出るような趣を造り出し、手仕事ゆえに一本一本微妙に味わいが変わる逸品。輪島「溜塗万年筆」は、輪島塗歴40年の隅祐智氏の作品。「溜塗」は、朱塗りの表面に透明な漆(透き漆)を塗って仕上げたもので、透き漆を通して中の色がにぶく落ち着いた色に見えるので深みが増し、使うほどに光沢が出てくる一本。津軽「錆塗万年筆」は、青森県八戸在住の現代工芸作家・島守宏和氏による創作津軽塗の作品。津軽塗の特徴でもある凸凹とした重ね塗りの技法を活かし「錆」という世界を見事に表現した、現代の漆塗りを楽しめる一本。

2.jpg左から「輪島 曙塗」「輪島 溜塗」「津軽 錆塗」


専用の桐箱や真田紐、一本袋などの付属品も全て日本製にこだわった。漆製品の保管に最も適した素材といわれる桐箱は、木目が細かく高品質な国産桐を使用。結紐には伸びにくく丈夫な真田紐を使用している。一本袋は、正絹の着物をほどいた生地を裁断し、爪に至るまでひとつひとつ手作りで仕上げた。手触りがよく、万年筆の収納に適している。また、各塗師のプロフィールや塗りの特長をまとめた説明書も付属しているので、漆塗りの奥深さをより一層感じることができる。

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