トーハンは、デルフォニックスの株式を取得し、連結子会社化することを決定。株式譲渡契約を締結したと2019年5月31日に発表した。

トーハンは、「本業の復活」と「事業領域の拡大」を目指し、2019年4月から中期経営計画「REBORN」をスタートさせた。「事業領域の拡大」については、業界以外の企業とのアライアンスやM&Aも視野に入れ検討を進めている。今回の株式取得はその一環で、既存事業とのシナジーに加え、新たな分野への進出も期待できる、成長戦略上重要な提携の一つと考えているとしている。

デルフォニックスは「Rollbahn（ロルバーン）」を筆頭に多くのオリジナルブランドを持つステーショナリーメーカー。設立以来一貫して「知的な文房具」にこだわり、機能性・デザイン性に優れた商品を製造し続けている。売上高約40億円。

また、自社ブランドに加え、海外・国内ブランドからセレクトした文房具・雑貨を取り揃えたセレクトショップを運営している。「DELFONICS（デルフォニックス）」「Smith（スミス）」という屋号で、首都圏や地方都市の主要駅近くのショッピングセンター内に合計32店舗のショップを展開、10代～30代を中心に男女を問わず幅広い層から支持されている。

トーハンはデルフォニックスをグループに迎え入れることによって、新たな複合業態の開発や、海外への事業展開などの事業を積極的に進めていく方針。