パイロットコーポレーションは、2019年5月1日の天皇即位を記念し、天皇即位記念蒔絵万年筆「鳳凰（ほうおう）」（税抜150,000円）を5月24日から限定800本で発売する。

同社では、これまで昭和天皇、上皇の天皇即位を記念した万年筆を発売してきたが、今回の天皇即位でもこれまでと同様に、「聖天子の出現をもってこの世にあらわれる」と言われる中国神話の伝説の霊鳥「鳳凰」をモチーフとした蒔絵万年筆を発売する。

キャップ、軸に蝋色漆仕上げをして、研出高蒔絵で仕上げているほか、キャップには今上天皇のお印である「梓」の花を描いている。またクリップには、今上天皇のご成婚記念万年筆にも刻印した、公家の装束や調度などに使われてきた伝統文様「有職文」の一つである「菱文」を施した。1つの菱を中心に水紋が広がっていく様子を描き、永遠を表現している。ペン先は18金、字幅は細字・中字・太字を揃えた。

桐の専用箱は正八角形で、令和の時代が末広がりに発展するように願いを込めた。即位の礼に使用される玉座「高御座（たかみくら）」にちなんだもの。専用箱には、シリアルプレートとインキが同梱されており、インキ瓶のキャップには新元号の「令和」と改元日である2019年5月1日の文字を印刷している。


なお、「天皇即位記念蒔絵万年筆」の製作は、1931年に結成した当社所属の漆芸作家グループである「國光會」が担っている。