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【特集】防災士と一緒に始めよう、もしもの備えを文具から!~シーン別お役立ちアイテム~

文具のとびら編集部

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

いつ起こるかわからない災害に、日ごろから備えておきたいもの。「文具のとびら」では、多くの人にとって身近な道具である「文具」を通じて、災害への備えについて3回にわたり考えます。

今回は、防災士の資格を持つ編集部員が、「シーン別お役立ちアイテム」をピックアップします。

前回の記事■
【特集】防災士と一緒に始めよう、もしもの備えを文具から!~非常持ち出し袋に入れておきたい文具~


本題に入る前に、お住まいの市区町村が出している「ハザードマップ」を確認しましょう。自宅やその周辺にどの程度の災害リスクがあるのかを理解し、自宅の耐震化や家具の固定、火災報知器の設置や避難経路の確認など、身を守る環境を整えることが第一です。身の安全が取れて初めて、防災用品の出番がまわってきます。

シーン別お役立ちアイテム

「備える」と一口に言っても、その人の行動や住んでいる環境、行動によって備えるべきことは変わってきます。
例えば、沿岸部に住んでいる人は水害への備えを、タワーマンションに住んでいる人は、水道が使えない事態に備えて水や食料の蓄えを。持病があって薬が必要な人もいれば、アレルギーなどで非常食の選定が必要な人もいるでしょう。
このように、自分のライフスタイルに合った備えを考えることも、防災においては非常に大切なことです。

今回は、さまざまな事態を想定して、シーン別に役に立つアイテムを紹介します。

壁やガラスにも書ける「油性ダーマトグラフ」(三菱鉛筆)


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もしも自宅で、家族の帰りを待っているときに被災したら。通信手段も途絶え、自分の避難先を伝えることもままなりません。そうしたとき、紙巻鉛筆「ダーマトグラフ」で、玄関ドアや壁に避難先やメッセージを書くのも手段の一つです。金属面やガラスにも記入でき、油性なので雨にも強いでしょう。自宅のほか、自家用車に1本入れておくのもいいかもしれません。
ダーマトグラフは普通の鉛筆とは異なり、クレヨンのような質感でしっかり書き記すことができます。砂塵が想定される屋外では、マーカーはペン先の目が詰まりインクが出なくなってしまうことがありますが、ダーマトグラフはしっかり発色するうえ、すぐに使えて削り器もいりません。

停電中でも見つけやすい「ペンコ ストレージコンテナー グロー」(ハイタイド)

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毎日飲まなければいけない薬や印鑑など、「非常持ち出し袋には入れていないけど、いざというとき必要なもの」は、日ごろから蓄光ケースに入れて保管してはいかがでしょう。夜の時間帯に避難せざるを得なくなったとき、暗い中でも見つけやすいので、すぐ手にとって持ち出せそうです(身の危険が迫っているときは、命を守る行動を最優先しましょう)。

手軽なお絵描きに「ブギーボード」(キングジム)

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お子さまがいる家庭では、停電時や避難先でもちょっと退屈しないものを持っておくのが良いでしょう。とはいえコンパクトで、電源が必要なく、ごみも出ず、汚さないようなものを……。
そこで「ブギーボード」を使うのはいかがでしょうか。「ブギーボード」は液晶画面に直接書き込みができ、ワンタッチで消去ができる電子メモパッド。鉛筆削りも、消しゴムも要りません。お絵描きや手書きのゲームなどでちょっと手を動かして、怖い災害や避難先での退屈な時間を紛らわしましょう。


今回は限定された場面を想定して紹介しましたが、こうした道具や非常食などの備えは、普段の生活でも利用しておくことが望ましいでしょう。少しでも慣れておくことで、災害時に日常がままならない中、"普段の安心感"につながる場合もあります。また、事前に使っておくことで使い勝手や好みがわかり、より良い備えにもつながります。

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