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【文具時評】文房具漫画がブーム!?〈前編〉

高畑正幸

こんにちは、文具王です。

2016年ぐらいから、文房具漫画の連載が相次いで始まっています。以前から文房具がストーリー上重要な役割を果たしている漫画はありましたが、これほどまとまって読めるという状況も珍しいのではないでしょうか。これは文房具がマイナーなオタク趣味ではなく、多くの人の関心のある事柄へと変化してきた証拠でもあると思います。

実は、私もいくつかの作品には監修や資料提供などの形で関わらせていただいているんです。

今回は、連載が終了した作品も含め、文房具がメインテーマに関わっている漫画を2回に分けて紹介したいと思います。

『文具を買うなら異世界で!』

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文具を買うなら異世界で!』とよだたつき(作)/海産物(画) KADOKAWA/アスキー・メディアワークス(文房具×異世界)

あらすじ:剣と魔法の異世界にある「しろがね文具堂」。そこに行った者は異国の不思議な道具に出会い成長すると噂の店。冒険の書が上手く書けない剣士や衰えて魔法陣がきれいに描けない魔法使い、神官、獣人、妖精、様々な悩みに店主が薦めるのは、我々にはお馴染みの文房具。

実は、文房具の監修は文具王が行っています。

この作者のお二人は、本サイトで『漫画家さんと文具屋さん』という文房具漫画を連載しているので、文とびの読者の方にはお馴染みでしょう。また、文具王との対談もありますので、こちらもご覧下さい。

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『きまじめ姫と文房具王子』

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きまじめ姫と文房具王子』藤原嗚呼子 小学館(文房具×蘊蓄)

あらすじ:京都の大学に講師として赴任した”姫路かの子”が相部屋として訪れたのは文房具に埋もれた研究室。同室の講師は超がつくほどの文房具マニアだった。

最新の製品から歴史の話まで、文房具にまつわる幅広いエピソードが物語を彩っていて、ちょっと深い話が見物です。文具王もエピソードの裏付けや資料提供で関わっています。

本サイトで以前、作者の藤原嗚呼子さんと文具王が対談していますので、こちらもご覧下さい。

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『文野さんの文具な日常』

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『文野さんの文具な日常』榎本あかまる 徳間書店(懐かし文具×美女)

あらすじ:主人公牧田主任の隣の席に配属された新入社員のOL文野さんは、すん、とした対応で周囲からは恐れられているが、なぜか昭和のレトロ文房具を現役で使って愛でる趣味があり、目が離せない。

文野さんが取り出す文房具が、アラフォー以上の世代にははいちいち気になって仕方が無いです。

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『ぶんぐりころころ』

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ぶんぐりころころ』安藤正基 講談社(最新文具×ギャグコント)

あらすじ:遊園地建設のために文具店に立ち退きを迫る大企業の御曹司“先端テクノ”だが、その文具店の娘“柿心地さらら”に最新のアイデア文房具の凄さを見せつけられ、なぜかいつも撃退されてしまう。

話題の最新文房具の機能解説がそのままストーリーに組み込まれているので、読むと文房具店に行きたくなりますね。

後編は明日(4月30日)掲載します。

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