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【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #31 キッチンでミクロの世界にこんにちは

ふじいなおみ

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

今回は、10月22日放送の「文房具のすごいゲストコーナー」でご紹介した、レイメイ藤井のハンディ顕微鏡シリーズをご紹介します。

ハンディ顕微鏡シリーズとは

レイメイ藤井さんは一番大きなものでも大人が手の上に乗せられるほどコンパクトな顕微鏡を3種類販売しています。

photo1_petit.jpgハンディ顕微鏡 petit:倍率は20倍。一番コンパクトでストラップをカバンにつけていつでも持ち歩けそう。上から光を当てて対象物の表面を観察できます。


photo2_ZOOM.jpgハンディ顕微鏡 ZOOM :倍率は60倍〜120倍。上から光を当てて対象物の表面を観察できます。


photo3_DX.jpgハンディ顕微鏡 DX:倍率は100〜250倍(100倍/150倍/200倍/250倍それぞれの倍率で止めることができます)

中でもハンディ顕微鏡 DXは、透過モード(下から光を当てて観察する、プレパラートを使うような方法)と落射モード(上から光を当てて対象物の表面を観察する方法)の2種類で観察できます。

※これら商品は今年に入ってカラーリングをリニューアルしました。以降の写真で出てくる商品は私が持っているもので以前発売されていたカラーのものです。

顕微鏡担当の園上さんがおすすめしてくださったもの

私、顕微鏡を手にしても道しるべがないと何を見ていいものかまったく想像がつかなかったのです。
もちろん、小中学校で習った理科の知識はあるので、池の水を拾ってくれば藻のようなものを観察できるのは知っていますし、葉っぱを見れば口のようなものがあるのも知っているのですが、できればもっと違うものが見たい!

なので、この顕微鏡に詳しいレイメイ藤井の園上さんに伺いました。すると出てきた答えは「キッチン」!

「塩や砂糖、醤油の水分を蒸発させたものなどなかなか面白いですよ」

という言葉を聞いて、それぞれの100倍の世界を覗いてみました。

おどろき!スマホカメラで撮影してそのままプリント可能

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私の持っている「ハンディ顕微鏡 DX」にはスマートフォン用のアダプターがセットになっていて、カメラの位置に合わせてアダプターを取り付け、アダプターを本体にはめ込むとスマートフォンで写真が撮れます。

ということは、例えば自由研究で観察したものをスケッチする必要はなく、写真に写したものをプリントアウトすれば良いのです。強い衝撃を受けました。

私は小学校の頃に顕微鏡を持っていました。通信講座でテストを提出するともらえるシールを貯めてもらったものだったはずです。その時の顕微鏡も工夫がされていて、スクリーンモードといえば良いのでしょうか? プロジェクターのように壁に大きく観察物を映し出すことができ、壁に紙を当てて描き写すことが可能だったのです。それでも「すごい機能だ!」と思ってウキウキだった自分を思い出して、技術の進歩を感じずにはいられませんでした。

いざ、観察!

photo6.jpg

用意したものは、醤油と塩2種類、砂糖、そして中濃ソースです。(写真にはコーヒーカスもありますが、きれいに見えませんでした)

塩は広島土産にいただいた「藻塩」と呼ばれる旨みのある塩、そして、ザ・塩である「食塩」です。
ソースは醤油ととろみが異なる液体ということで選び、どちらも乾燥させてみました。以下、観察の結果です。

【醤油とソース】
醤油

photo7.jpg小さな泡の塊のようなものができていました。思ったよりも結晶化などは起きていなかったのですが、それはもしかすると乾かす時間(6時間程度)が短かったからかもしれません。言われてみれば中に粒々があるので、これが塩分などの結晶になるのかもしれませんね。


ソース

photo8.jpg醤油よりも表面がなめらかに見えます。ドロドロがベタベタに変化して、顕微鏡についてしまい大変でした。


【藻塩と食塩】
藻塩

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複雑な形をしたものが固まって結晶になっていました。とても綺麗な半透明に見えました。


食塩

photo10.jpg対して食塩はサイコロのように正六面体に近い形をして、一つ一つが独立しているようです。理科の実験や教科書で見る塩の結晶もこの形でした。製法や材料によって結晶の形も異なることに改めて気付くことができました。


【砂糖は宝石のよう】

photo11.jpgどちらかというと藻塩に近かったのは「塩」ではなく「砂糖」でした。ライトが当たっている関係もあり、一部が虹色のように光り、きちんと形を整えれば宝石になるのでは?という輝きを放っていました。


【毎日食べる朝ごはんを拡大】

もう少し形状の異なるものを観察してみたいと、朝ごはんに毎日食べている生卵の殻、納豆ケースを追加で観察してみました。

生卵の殻

photo12.jpg表面がボコボコしていて少し濁った感じの色でした。もっと真っ白に見えると思っていたのでこれは本当に意外でした。


納豆ケース

photo13.jpg触り心地がふわふわしているので想像はしていましたが、こんなに泡ぶくみたいになっているとは!!


【近くにあった印刷物も拡大】

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uni-ball oneの限定色「Ash brown」を拡大してみました。茶色は絵の具でもいろんな色を混ぜ合わせた時に現れる色です。

photo15.jpg
印刷物はドットの重なりによって表現されるとは言いますが、このように「これでもか!」という数のドットが重なっているとは思いませんでした。

自由研究や自主学習にも

レイメイ藤井のホームページでは観察した内容を簡単にまとめられるシートがダウンロードできるようになっています。
https://www.raymay.co.jp/nature/contents/micro/images/micro_sheet.pdf

夏休みの自由研究シーズンは終わってしまいましたが、娘は2年生に入った時から「自主学習」といって、自分が興味を持ったことをなんでもノートにまとめるという宿題が出ています。プチ自由研究として、1日1個観察したとしても1ヶ月で30枚。間違いなくクラス1のミクロ世界の博士になれます!

お札のマイクロ文字

photo16.jpg

放送中に他故さんが見つからないと苦戦したまま、とうとう見つけられなかったお札のマイクロ文字を、なおちゃんが見つけて撮影しました。1000円札の一部に「1000」という数字と「NIPPON」という文字がとても小さく印刷されていることがわかります。いろいろな秘密の隠れるお札。これは20倍のpetitで見つけることができました。ちなみに100倍で見ると他故さん曰く、繊維の塊になってしまうようです。

普段見ることのできないミクロの世界を手軽に見ることができる時代。もっといろいろなものを見てみたくなりました。

商品情報

ハンディ顕微鏡 petit
https://www.raymay.co.jp/nature/contents/micro/item/RXT1142/

ハンディ顕微鏡 ZOOM
https://www.raymay.co.jp/nature/contents/micro/item/RXT1143/

ハンディ顕微鏡 DX
https://www.raymay.co.jp/nature/contents/micro/item/RXT1144/

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ブンボーグ大作戦!こぼれ話

周年イベントも落ち着き、そろそろまた、リスナーのあなたのお話を聴かせていただく時間を作りたいです。
ジャンルは問いません。内容も何でも結構です。自慢でもいいし、不満でもいい。あなたが常に思っていて、それを話したりぶつけたりする相手がいなくて困っている──そんな文房具の話を、わたしたちたこなお文具情報室に語ってみませんか。

詳しくはこちらへ「あなたのブンボーグ話、聞かせてください」
https://daisakusen.net/kikasete/

プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。
そして、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信中。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
埼玉県朝霞市のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 11:30~12:00(再放送)
FMラジオ77.5MHz(埼玉県朝霞市・志木市・新座市・和光市とその周辺地域)の他、パソコンやスマートフォンではListenRadioのサービスを利用すると気軽に聴くことができます。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

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