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【ニュース】「コクヨデザインアワード2024」受賞作品決定

文具のとびら編集部

コクヨは、2024年3月16日に開催した、次世代を担うデザイナーの発掘と商品化を通じた活動支援を行う「コクヨデザインアワード2024」最終審査で、グランプリ作品1作品と優秀賞3作品を決定した。

テーマは“primitive”

21回目を迎えた「コクヨデザインアワード2024」のテーマは“primitive”。自然に近い「本来の」状態、磨かれる前の「根源的な」状態を表現する言葉を、今回は「本質の再定義」と解釈し、これからの未来に本質として残るプロダクトデザインを募集した。

2023年7月28日から2023年10月11日まで作品を募集し、国内外51か国から合計1,480点(国内876点、海外604点)の作品が集まった。最終審査では、2024年11月の二次審査およびパテント調査を経て選出された10作品のプレゼンテーションと模型審査が行われ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品を決定した。

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・グランプリ(1作品)
作品名:削鉛筆
一般名称:鉛筆
作品概要:「削鉛筆」は、自分の欲しい形を自分で作る、素材としてのプロダクトです。幼い時から手が大きかった私は、標準規格の鉛筆では径が細くて上手く握れませんでした。そのため鉛筆の持ち方が独特で人から指摘された経験があります。これまで自分にとって本当に使いやすい鉛筆に出会ったことがありません。私以外にも画一化された規格品では、不自由に感じる人たちがいると考えてこのプロダクトを考えました。
作者:伝野輔氏

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・優秀賞(3作品)

作品名:Memento
一般名称:ホワイトボード
作品概要:現代では紙にメモ書きなどして、すぐに捨ててしまいますが、古代、文字は石や動物の骨に刻まれて、その後は自然に風化していきました。「Memento」は小石のような丸みを持った、卓上で使う小さなホワイトボード。ちょっとしたメモなら、書いたら消して、また書く。ゆっくりと眺めていたい大切な言葉なら、消さずにそっと置いておける。石のような佇まいは、デスクの上に風景を作ります。現代のせわしなさと原始の時間の流れ、その中間にあるプロダクトです。
作者:田中聡一朗氏

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作品名:移ろう色鉛筆
一般名称:筆記具
作品概要:ふと香る花の香りや青々と茂った緑に足を止めた経験は誰しも持っているのではないでしようか。植物の成長は遥か昔から私たちの生活と共にあり、いつも見ている風景を思いがけず彩ってくれます。「移ろう色鉛筆」は種から芽が出て葉が茂り、花を咲かせて枯れてゆく植物の一生を色鉛筆の色の移り変わりで表現しました。季節が移ろい、草花が姿を変えるように、使っていくうちに色が移ろい、思いもよらない変化が楽しめます。
作者:大原衣吹氏

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作品名:滴付箋
一般名称:付箋
作品概要:「滴付箋」はその名の通り、滴が落ちたかのような付箋です。まるで涙の痕跡のように、心動いた瞬間の記録をそこへ残してくれます。「滴付箋」は少し厚みがあることによって、本をパラバラとめくると自然とそのページが開くようになります。長方形の細長い付箋のように、端をはみ出させることを気にする必要もありません。ページのどこへでも自由に、心置きなく印を残すことができます。
作者:フカタカ(佐藤貴明氏、深沢真緒氏)

sub7.jpg※作品名、一般名称、作品概要、受賞者・グループ名は、応募用紙記載の原文。

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