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【レビュー】「テプラ」初のスマホ専用モデルでラベルを作ってみた

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千葉 勇

「テプラ」といえば、ラベルライター・ラベルプリンターの代名詞ともいえるキングジムの看板商品。オフィスや家庭、公共施設など、さまざまな場所で活躍しており、あちこちに貼られているので、意識していなくても目にしている人も多いはず。

豊富なラインアップをそろえている「テプラ」の中で、昨今注目を浴びているのはスマートフォン専用モデルの「テプラ」Lite LR30(2019年8月20日発売)。約71(W)×46(D)×76(H)mmの手のひらサイズながら、スマホ専用アプリからの操作により簡単におしゃれなラベルが作成できると評判が高い。しかも価格は税抜6,800円とお手頃。

そこで、実際に同機を使用してラベルを作ってみた。



tepra1.jpg「テプラ」Lite LR30のパッケージ

開梱してその小ささにびっくり、しかも軽い

まずはパッケージから本体を取り出してみると、思っていたよりも小さい印象。これなら置き場所を心配する必要はなさそう。

“手のひらサイズ”ということなので、とりあえず手のひらに乗せてみることに。質量は約132g(電池、テープ除く)となっている。これは筆者のスマホ「iPhone8」の148gよりも軽量である。これなら気軽に持ち運んでどこでも使えそうな気がする。

ちなみに電源は単4アルカリ乾電池4本を使用。

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本体色はホワイトとブルーの2色。ホワイトは全体がホワイト一色で統一されており、ブルーは両サイドのふたの部分だけブルーになっている。今回はブルーを選択した。

本体の側面にあるふたを開けてみた。片側は単4アルカリ乾電池4本を入れるスペースとなっている。

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反対側はテープを入れるスペースになっている。

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使用できるテープは「テプラ」Lite専用テープ。印刷方式は感熱式だ。

テープの種類は、「テプラ」Liteフィルムテープ(テープ幅11mm、13mm、15mm)、「テプラ」Liteマスキングテープ(同15mm)、「テプラ」Liteテープ(同15mm)などがあり、柄も豊富にそろえている。テープの長さはすべて4m。価格は各税抜380円(一部の製品除く)。

フィルムテープは光沢があり水はねにも強く、持ち物へのお名前付けや整理整頓など、幅広い用途で使用できる丈夫なテープだ。マスキングテープは和紙のやさしい風合いが特長の貼ってはがせるテープで、ちょっとしたプレゼントのラッピングやメッセージカードに貼りつけるのもおすすめ。

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スマホに専用アプリをダウンロード

本体とテープをそろえたら、次は専用アプリ「TEPRA Lite」をダウンロード。「TEPRA Lite」はAppStoreおよびGoogle Playから無料でダウンロードできる。この専用アプリはスマホだけに対応しており、パソコンには対応していない。つまり同機をパソコンで操作することはできないのだ。

iPhoneにアプリをダウンロードし、アプリを立ち上げると、下のメニュー画面が表示された。「新規作成」「テンプレート」「保存ファイル/印刷履歴」の3つのカテゴリーから選べるようになっている。とりあえず、ひな型を使ってラベルを作成できる「テンプレート」を選択してみた。

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「テンプレート」を開くと最初に「名前付け」が表示された。続いて画面を下にスライドしていくと「整理収納」「ギフト・デコレーション」という目的別の項目が現れる構造になっている。

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このうち「整理収納」を選ぶと、一番上に調味料の分類に便利な「SALT」「SALT塩」「塩SALT」といったデザインの候補が表示された(下写真の左)。そのなかから候補を一つ選ぶと、編集画面(下写真の中央)に切り替わった。

編集画面では、文字、書体、サイズ、装飾、位置を編集できる。さらに、絵文字や外枠に加え、自分だけのオリジナル似顔絵の作成や、スマートフォンで撮影した写真をラベルに挿入することも可能。

もし編集の必要がなければ、プリント(下写真の中央の最下段)に進むことができる。


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「整理収納」カテゴリーでは、調味料の分類に適したテンプレート以外にも、衣類や小物の収納に便利な「Tシャツ」「STATIONERY」、身の回りの物の分類に役立つ「家電取説」「燃えるごみ」などが収録されている。かわいいイラスト入りのテンプレートも用意されているので、手間なくおしゃれなラベル作りが楽しめそう。

専用アプリを使ってラベル作りを体験

それではいよいよラベル作りに挑戦してみよう。

フィルムテープのなかからレイニードット(slim)を選んで本体にセットしてみる。テープの端を少し引っ張り「△」のマークに合わせたら、テープをくぼみに装着するだけ。ふたを閉めたらあっという間にセット完了だ。

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次に本体のスイッチをオンにする。本体とスマートフォンはBluetooth®で接続するが、特に操作の必要はない。アプリ側で自動接続してくれる設定のようだ。

アプリを立ち上げて、「テンプレート」から「ギフト・デコレーション」を選択。画面が切り替わり、一番上に表示された「Happy Birthday」を選ぶ。編集を行わず、「プリント」をタップ。

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わずかタップ4回で「Happy Birthday」の文字とケーキのイラストが印刷されたラベルが出力された。時間にして30秒にも満たなかったかもしれない。正直言って、拍子抜けするほどの簡単操作である。

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プリントされたラベルは、本体の上に配置されたボタンを押すとカットされる。

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続いて、テンプレートの文字編集を行ってみよう。テープをスモーキー ブルー(slim)にチェンジ。今度は「テンプレート」の「整理収納」から外枠に絵文字と文字の入ったデザインを選択。テンプレートでは「Tシャツ」の文字と絵文字が入っているが、筆者はこのテンプレートを活用し、散らかりがちな電源ケーブル類のラベルを作成しようと思う。

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先ほどアプリを紹介したときの要領で、テンプレートの文字を削除して任意の文字に入れ替え。同様に絵文字も、アプリ内に登録されている中から目的に合ったものを選択して、こちらも簡単に複数のラベルを作成できた。

似たような黒い電源ケーブルも、このようにラベルを貼ることで間違えることがなくなり、これからはストレスを感じずに済みそうだ。

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テンプレートを使わず、イチからの入力もOK。「新規作成」カテゴリーから、似顔絵を作成してみることにする。「新規作成」で似顔絵を選ぶと、輪郭、髪、眼、まつげ、まゆげ、鼻、口、耳など顔のパーツを指定するボタンが現れた。それぞれのパーツごとに候補が出るので、順番に選んでいくと似顔絵が完成する仕組み。

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男性と女性の似顔絵を作成し、歯ブラシスタンドに貼ってみた。使用したテープはチェック レッド。筆者は大人なので名前は入れなかったが、子ども用には似顔絵に加えて、文字で名前を入れてもいいかもしれない。

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タイムスタンプ機能も装備されている。表示形式を選んでから「現在時刻設定」または「日付指定する」をタップすると、日付や時間のラベルが簡単に作成できる。

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ステイホームで、家にいる時間が長くなり、食材を買い込んだり、凝った料理を作って作り置きするなどの機会も多くなってきたと思う。
タイムスタンプを使えば、作った日付や食品の購入日が一目でわかるので、ストック管理に役立ちそう。

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まとめ

スマホ専用モデルの「テプラ」Lite LR30は、シリーズ最小サイズながら、文字やイラストだけでなく、似顔絵を作成したり、スマホで撮影した写真を挿入することもできるなど、必要十分な機能が搭載されていることが分かった。

しかも本体は極めてシンプルな構造となっており、操作するのは電源ボタンとテープをカットするボタンだけ。同様に専用アプリの操作も直感的で分かりやすい。専用テープのラインアップも充実しているので、気軽にさまざまなラベルを貼って楽しむことができそうだ。

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