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【コレ注目!】地元の魅力や思いがつまった"地域発文具" ③東北、旅するインク

地域の魅力を伝えるオリジナル文具が増えている。
2019年もさまざまな"地域発文具"が誕生し、注目を集めた。
今回「文具のとびら」では、地域性の強いオリジナル文具を販売するメーカーや団体に、開発に込めた思いや今後の展望を伺った。

第3回目は、東北6県10社の文具店が発足した会「NE6 TOHOKU BUNGU LAB.」の限定商品「東北、旅するインク」をピックアップ!

東北6県の身近にある自然を題材にした「東北、旅するインク」

青森県の「金入」、岩手県の「平金商店」と「pen.」、秋田県の「とみや」、宮城県の「オフィスベンダー」、「ナリサワ」、「ペンとインクと文房具の店 樂」、山形県の「八文字屋」、福島県の「文化堂ペントノート」と「栄町オサダ」の東北6県10社の文具店が、「NE6 TOHOKU BUNGU LAB.」という会を発足、「文房具を通して東北の良さを発信する。」をコンセプトに活動している。


同会の限定商品第1弾として2019年10月12日、万年筆用オリジナルインク「東北、旅するインク」を発売した(2019年10月5、6日の「東京インターナショナルペンショー2019」ペントノートのブースで先行発売。関連記事はこちら)。
インクの6色セットで、テーマは「A place full of nature」。東北6県の身近にある自然を題材とし、カラーは「奥入瀬 WATERFALL ブルー」(青森県)、「田沢湖 MORNING GLOW パープル」(秋田県)、「岩手山 PHEASANT グリーン」(岩手県)、「石巻 HOYA オレンジ」(宮城県)、「羽黒山 YAMABUSHI グレー」(山形県)、「三春 SAKUR A ピンク」(福島県)を揃えた。  
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「せっかくなら、文房具店に来てもらえるような商品にしよう」という思いで、2019年4月に商品開発をスタート。
「6県の販売店の足並みを揃えていくためにも、6県の色を出せる商品」を作りたいと、第1弾商品はインクに決めた。「商品名にもあるとおり『東北に来て欲しい』という思いが始まりでした。その中で、この商品の良さを伝えるため、『旅+自然』をコンセプトとしてあげました。東北の良さで最初あげられるのが自然です。そこで、東北の自然をインクで表現したいと思いました。さらに6色セットにすることで、一つのパッケージで東北の自然を表現できたら、というところにこだわりました」。


販売数は限定250セット。発売後は大きな反響があり、販売を開始してからまだ1カ月も経っていない2019年10月末のミーティングで、すでに完売に近い店舗も報告されたそう。
NE6加盟店での販売のほか、神戸ペンショーのペントノートブースなどでも販売し、好評を博した。

購買層は20〜40代の女性が中心。もともとインクが好きな人から、この商品を新聞やSNSなどで知った人へと徐々に広がっていったという。来店客からは「インクの色合いがバランスがとれていて良い」という声や「セットではなく1個ずつでも欲しい」という意見が寄せられている。

同会では今後も「東北の文房具店を盛り上げるための企画を、2020年も出していけたらと思っています。また、お客様に『文房具を買いに行きたい!』と思っていただけるようなことを、どんどん提案していきます」。

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