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80年代に一世を風靡したゲーム電卓復活!

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カシオ計算機から、3月23日に、80年代に一世を風靡したゲーム電卓の復活版が発売になった。オープン価格で、市場想定価格は2,000円前後。
ゲーム電卓と聞いて懐かしさを感じる人も多いだろうが、若い世代ではゲーム電卓って?と、全く知らない人もいると思う。早速、このゲーム電卓とは一体何なのか?を探ってみた。

電卓と言えばカシオ!

カシオ計算機は昨年60周年を迎えた誰もが知るメーカーだが、中でも1965年に世界初のメモリー機能付き電卓「001型」を発売、1972年にはパーソナル向け電卓の先駆けとなる「カシオミニ」を発売し、誰でも手軽に電卓で計算できる時代を築いた、電卓のリーディングカンパニーだ。

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1972年発売 カシオミニ


その後も、経理や財務などのプロに定評のある「本格実務電卓」や、高機能と使いやすさを両立した関数電卓「ClassWiz」など、多彩なラインアップを世の中に送り出し、電卓の進化を牽引し続けている。

ゲーム電卓とは?

1980年にゲーム電卓「MG-880」が発売された。この電卓は、通常の計算ができることに加えて、迫りくる侵略者をビーム砲で迎え撃つシューティングゲームを搭載しており、ハマる人が続出!ポケットやカバンに入れて持ち歩き、様々な場所でゲームができるということもあって、学生から社会人まで多くの人に人気を博し、一世を風靡した。

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1980年発売 MG-880

そのゲーム電卓が装いも新たに復活!

ゲーム電卓の発売から40年弱が経った今でも一般のお客様からの復活を望む声があり、ついにゲーム電卓の復活版となる「SL-880-N」が発売された。今日では、スマートフォンなどで、趣向を凝らしたゲームが手軽に遊べる時代ではあるが、心が和む20世紀のモノが改めて注目を集めており、昭和レトロなどを好む風潮も追い風となった。
この「SL-880-N」のゲーム機能は、初代モデルと同じく、極めてシンプルなゲームであるため、面白さはよりダイレクトに分かり易く伝わり、そのシンプルさが故に、現代では新鮮なものと感じられる。


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3月23日発売 ゲーム電卓 SL-880-N 

ゲームの遊び方

このゲームは、左側の自陣の数字を右側から攻め込んでくる侵略者のデジタルインベーダー(数字)に、合わせることで撃墜するゲーム。
照準を合わせる「・(AIM)」キーを押すことで自陣の数字を、右側の標的に含まれる数字と合わせ、発射キーの「+(FIRE)」キーでビームを発射。ビーム砲台は3基あり、侵略されるごとに1基ずつ減っていく。得点は侵略者を撃墜した位置によって決まり、UFO(n)を撃ち落とすとボーナスポイント300点が加算される。UFO(n)は、ラウンド開始から撃墜した数字の合計が10の倍数になると出現する(標的の残数によっては、出現しない場合がある)。前述の通り、至ってシンプルなゲームである。

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効果音もピコピコと、どこか懐かしく小気味よく感じるレトロな音色であり、ゲーム電卓の未体験世代にとっては、単調な音色も逆に新鮮に耳に届くのではないだろうか。特にボーナスポイントが出るUFO(n)を撃墜した時の効果音は、多くの人が病みつきになる音色だ。もちろん、音を消してゲームをすることも可能である。
このゲーム電卓を手に取った時、当時を知る世代は、寝食を忘れて熱中した懐かしいあの頃の思い出を呼び覚ますだろう。そして、若い世代においてはシンプルだからこその目新しさ、単純だからこそ奥が深くやればやるほどクセになる感覚を、是非、体験して欲しい。

電卓としては、初代モデルと比べ、桁数は8桁から10桁に、液晶も大きく見やすくなり、電源は電池とソーラー電池の2電源方式で、長時間遊んでも電池の消耗を抑えられるようになった。さらに、当時は、消費税導入前だったが、税計算機能(税率変更が可能)なども搭載している最新のモデルであり、サイズは、携帯にも便利なポケットにも入るくらいの大きさ(118.5×70×8.5mm)だ。
通常の電卓は、学習や、仕事で使うツールであるが、このゲーム電卓においては、電卓に「使う楽しさ」が感じられる。
文具のとびら編集長の文具王 高畑正幸氏が「カシオの電卓全機種に、隠しコマンドとして標準装備して欲しいくらいの機能」とコメントしたぐらい、面白く不思議な魅力を持つ電卓である。

カシオ計算機ホームページ
https://casio.jp/dentaku/general/game/

文具王の動画解説「SL-880-N」

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