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【連載】『小粋な手紙箱』 #62・レターアイテムを探して小さなお店巡り

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

新緑が一段と濃くなり、初夏の陽気となってきました。
お変わりなくお過ごしでしょうか。

仕事柄、文具店の手紙アイテムのコーナーはいつもチェックしています。大手メーカーの手紙アイテムは季節ごとに新製品が出ますから毎回楽しみでワクワクします。一方で、街の小さな雑貨店や文具店の品揃えにも注目しています。こだわりを感じさせる商品は大手の文具店では目にすることのないものも多く、お気に入りを見つけた時、地元の駆け出しの作家さんのものだったりするとお宝を発見したような気持ちになります。大量生産されていない、そこでしか手に入らない、その時しか手に入らない。そのようなレターアイテムで好みのものが見つかった時は本当に仕合わせな気持ちになりますね。

文通をしていると、相手がどんなレターセットを使って手紙を書いているのかとても気になります。こういう感じが好みなのね、とか、私の好みに合わせてくれたのかしら、など、便箋1枚でも想いを巡らせる時間が楽しいのです。大手メーカーのレターセットやポストカードは相手によってはお互いに同じものを使う確率が高くなってしまいます。それはそれで良いのですが、たまには相手が知らないもの、きっと見たことがないに違いないデザインのレターセットで手紙を書いて面白がらせたり、驚かせたりしたいという気持ちにもなります。最近はそんな時に使えるレターアイテムを探して情報収集し、小さなお店巡りを楽しんでいます。

手紙トピック

東京・江古田の古本屋さんに行った時、前から読んでみたかった木下綾乃さんの『切手な北古賀』を見つけ、すぐさま購入しました。主人公の北古賀さんは切手を中心に人生が回っている人。切手蒐集家ならではの“あるある”が短い言葉でユーモアたっぷりに語られています。素朴なイラストがアナログで穏やかな雰囲気を捉えており、心が和みます。切手蒐集していない人にはハテナも浮かぶかもしれませんが、お好きな方にはそれぞれのページがツボに入るはず。私のような初心者には学びもありました。切手商を営むおじいちゃんのエピソードは涙なしには読めません! 思った通りの素敵な絵本だったのでぜひ読んでみてください。

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今月のマキシマムカード

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テーマ: コケコッコー花(立葵)
ポストカード: 三好貴子さん
切手: おもてなしの花シリーズ 第10集

お知らせ

★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!

入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」
ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」
美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」


★ 体験講座も有ります!

(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール

プロフィール

田丸有子 (たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ
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