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【コレ買いました!】『デザインのひきだし36』の魅力的な"文具ふろく"の数々を紹介!

北澤孝之(Bun2編集長)

先日、当サイトで『デザインのひきだし36』(グラフィック社、税抜2,000円)発売のニュースを掲載した(記事はこちら)。同誌は、デザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する書籍で、今号は「紙もの文具& 玩具のつくり方」を大きく特集している。「コロコロコミック」風な表紙も郷愁を誘うが、何と言っても初回限定で「本誌より分厚い連動付録も満載」というのが魅力的だ。近所の書店に置いてあったので、早速購入した。

3.jpg買ったのはこれ。「本誌より分厚い」というのが大げさではなく、本当に分厚かった。子どもの頃に買った雑誌を思い出して、ワクワク感が止まらない!


1.jpgそして中を開けると、これだけの付録が! 「筆記適性にこだわった紙ノート」「強いインデックスつき手帳」「四方金カード」「四方縁色つきカード」「パチカルシール」「紙フォルダー」「組み立て消しゴム」の7種類もある。どれもメーカー等とコラボした作ってものらしい。


4.jpgこの分厚いノートは、28種類の紙を各16ページ(ということは448ページか)収録。様々な筆記用具での書きやすさを追求したという。収録しているのは、ステーショナリー用紙の「スピカボンド」や「バンクペーパー」「OKフールス純白&淡クリーム」、手帳用紙の「トモエリバー52手帳」、書籍用紙の「パスピエクリーム」「金菱」、ファンシーペーパーの「マシュマロCoCスノーホワイト」などなど。また表紙には「グムンドカラーマット-FS」という紙を使用。色鮮やかでクラシカルな風合いが美しいマット調の紙だという。全48色の中から20色をこのノートに表紙にセレクトしたそうで、筆者がゲットしたのは紫色のノートであった。


5.jpg「強いインデックスつき手帳」は、老舗手帳製本会社の田中手帳が製作。本文はシンプルな月間ブロック手帳だが、その名の通り樹脂コーティングされた強度のあるインデックスが付いているのが大きな特徴だ。「紙の原紙寸法・板紙寸法」「紙の規格サイズ」「紙の単位と換算法」「紙の分類」など紙に関する様々な情報も掲載。


8.jpg「四方金カード」は、白と黒の紙を合わせ、その四方に金箔、ホログラム箔を施したカード。カード断面がキラキラと輝いて、思わず見とれてしまうほどの美しさだ。この加工技術は、箔押し会社の美箔ワタナベによるものだという。


6.jpg「四方縁色つきカード」(写真左)は、四辺の縁にカラーリングを施したカード。この加工は「ボーダード加工」というものだそうで、封筒・紙製品メーカーの羽車では、職人が手作業で彩色しているという。

「パチカルシール」(写真右)は、多種多彩な紙を販売している竹尾が扱っている「パチカ」という特殊紙をシールにしたもの。「パチカ」は、加熱型押しすると透け感が出せるという特殊な紙だという。


7.jpg「紙フォルダー」は、のりを使わず組み立てた上開き横型の紙製フォルダーで、紙器加工業の日乃出紙工のオリジナル品。ファインペーパー(ジェントルクロス)に金箔押しでロゴを入れたエレガントなフォルダーだ。


9.jpg「組み立て消しゴム」は、“おもしろ消しゴム”で知られる消しゴムメーカーのイワコーのユニークな消しゴム。全13種類のうちどれか一つが付録となっているが、筆者のは写真の黒板消しのものであった。


10.jpgさらにもう一つ、綴じ込み付録も付いていた。これは「発泡印刷スタンプ」というもので、スクリーン印刷によって特殊盛り上げ印刷(発泡印刷)を施した紙を切り取れば、スタンプとして使える。なお、発泡印刷はプロセスコバヤシによるもの。

このほか、表面がふわふわ、もこもこした「フリッター」という紙のサンプルも付いていて、紙好き、文具好きにはたまらない内容だ。今回紹介した付録の詳細は、同書の中で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひ手に取ってみて下さい。

*付録付きは初回限定とのことなので、すでに店頭には並んでいない可能性もあります。ご了承ください。

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