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「Bun2」編集長が選ぶ2018年文具重大ニュース

北澤孝之(Bun2編集長)

2018年もついに残り24時間を切りました。今年も激動の1年だった2018年の文具界を振り返る重大ニュース。今回は、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」の北澤編集長が選んだ、Bun2関連の文具重大ニュースを紹介します。

その1・鉄道文具が一大勢力に?

1.jpg手前味噌になりますが、私が文とびに書いた鉄道文具の記事が割と反響がよかったようなので、重大ニュースにあげさせていただきました。
文具時評:鉄道文具が一大勢力に!? その1
文具時評*鉄道文具が一大勢力に!? その2

鉄道博物館が各地にできたこともあり、鉄道系の文房具が増えてきたのではと思います。しかも、おもちゃの延長のような子ども向けの商品だけじゃなくて、大人がさりげなく使えるようなもの。例えば、鉄道の情景的なイラストを使ったマスキングテープとか、あるいはキップの硬券と同じ紙を表紙に使ったノートなどというものは、そうと言われないと分からないでしょう。そういうものは、「紙博」とか「文具女子博」などで販売していても違和感のないものではないでしょうか。

まあ、個人的に欲しいというのもありますが(笑)、今後も鉄道文具に注目していきたいと思います。

その2・万年筆&インクで盛り上がる

ペン.jpg今年は「第1回東京インターナショナルペンショー」(上写真)と、銀座・伊東屋のインクイベント「INK.Ink.ink! ~インク沼へようこそ~」が9月に開催されどちらも大いに盛り上がりました。

これまでにも、低価格万年筆がヒットしたり、ご当地インクが盛り上がるなど、万年筆関連での盛り上がりは感じていましたが、このような大型イベントが盛況になったことで、それがはっきりと実証されたのではないでしょうか。

特に、インクでの盛り上がりはすごく、文具メーカーからも、セーラーが100色のインクをどーんと揃えた「万年筆用ボトルインク インク工房 染料 20ml」が大きな反響となり、ナカバヤシも高級筆記具ブランド「TACCIA(タッチア)」から、万年筆用ボトルインク「すなおいろ・インク」を発売して話題となりました。

また、銀座伊東屋 横浜元町では、自分だけのオリジナル万年筆が作れる「My Mighty(マイ マイティ)」のサービスを開始して、早くも人気となっているようです。2019年も万年筆は大いに盛り上がりそうです。

その3・2018年の文具界は「挑戦」の年 !?

「Bun2」2018年2月号では、「2018年のキーワードは“挑戦”」と題して注目商品を紹介しました。

例えば、パイロットコーポレーションのペンケース「タテモ」は、パイロットが文具市場でトレンドとなっているペンケースに「挑戦」した商品で、ペンスタンドとして立たたせるだけでなく、寝かせてもペントレイのような使い方ができる、今までにないペンケースを開発しました。

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また、ショウワノートの「水平開きノート」は、SNSで“おじいちゃんのノート”として話題になったノートとのコラボに挑戦した商品です。職人技で独自に開発した180°フラットに開くノートの技術を取込ながら、苦労して開発したノートだと聞きました。

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そうした「挑戦」の姿勢が評価されたのか、「2018年Bun2大賞」で「タテモ」は2位、「水平開きノート」は3位に選ばれています。

その4・「2018年Bun2大賞」1位は「カルカット クリップタイプ」に決定

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読者の投票で今年のベスト文具を選ぶ「2018年Bun2大賞」の結果が、本誌12月号で発表されました。

1位には、コクヨのマスキングテープ用のテープカッター「カルカット クリップタイプ」が選ばれました。クリップのようにマスキングテープに挟むだけで簡単にセットでき、きれいにまっすぐ切ることができるテープカッターで、丸みのあるかわいいデザインも評価され、女性を中心に大勢の読者から評価されました。

2019年は、どんな文具が「Bun2大賞」に輝くのでしょう?

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今年1年、「Bun2」をご愛読いただきましてありがとうございました。来年も充実した誌面をみなさまにご提供できますよう精進してまいりますので、「文具のとびら」共々よろしくお願い申し上げます。

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