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「インテリアライフスタイル2018」で見つけた気になる文具 その1

インテリア・デザインの国際見本市「インテリアライフスタイル」(メサゴ・メッセフランクフルト主催)が、2018年5月30日~6月1日に東京・有明の東京ビッグサイト西展示棟で開催され、3日間合計で2万5,302人が来場して賑わった。今年は、国内外から811社が出展。文具関連メーカーも多数出展しており、各社から注目の文房具が出品された。その中で気になった文房具をいくつか紹介しよう。

“5感”をテーマにした新ブランド

マルアイ1.jpgマルアイ2.jpgマルアイは、“五感”をテーマにした新ブランド「GOKANKAKU」をブースで発表した。上写真は、和紙でつくられた花のオブジェが香る、フレグランスディフューザー(9月発売予定)。フレグランスオイルを入れたガラス容器を花の中心にセットし、リードスティックを3本挿入。リビングルームやベッドルームなど、室内のさまざまな場所で香りを楽しめる。


マルアイ3.jpgマルアイ4.jpgこちらは、職人がひとつひとつ結んだ、小さな水引のフレグランスシリーズ(9月発売予定)。上写真は、水引のリードをフレグランスオイルのボトルに挿すと、パーソナルな範囲で香りが広がるリードディフューザー。下写真は、香料を1、2滴垂らして使う、水引のフレグランスチャーム。
そのまま飾って香らせたり、文香のように手紙などに入れることができるという。


マルアイ5.jpgマルアイ6.jpg以上2つは、香りを楽しむアイテムだったが、こちらは点字の機能と整然とした美しさを活かした、触れて楽しむペーパーアイテム(6月中旬発売予定)。裏面に、その点字で書かれた言葉の意味も載せている。


マルアイ7.jpgもう一つご紹介したいのが、「手漉き和紙金封 花火」。同社の本社がある山梨・市川大門は、和紙の町・花火の町として知られており、この二つの伝統を織り合わせて作られている。一枚一枚丁寧に漉き上げた手漉き和紙を使用し、花火のきらめきをあらわす華やかな水引や、線香花火を模し、一本一本、手作業で撚った熨斗を採用するなど、祝儀袋メーカーならではのこだわりから生まれた逸品だ。

バレットジャーナルで脚光

平和堂1.jpg平和堂は、昨年に引き続き、ドイツ老舗高級ステーショナリーブランド「ロイヒトトゥルム1917(LEUCHTTRUM1917)」のノートをずらりと展示した。同ノートは、注目の手帳・ノート術「バレットジャーナル」に同ブランドのノートがよく使われており、バレットジャーナル公式ノートも発売していることから、近年とみに脚光を浴びつつある(こちらの記事も参照)。

平和堂2.jpgバレットジャーナルでの活用例

「旅」テーマにした文具の新ブランド

マルモ1.jpgマルモ印刷は、“旅”をテーマにした文具の新ブランド「tabie(タビエ)」(8月発売予定)を紹介した。世界の名所をモチーフにした紙アイテムから、旅行の際に便利なグッズまで幅広く展開するという。


マルモ2.jpgこちらは、世界の名所が起き上がるポップアップメモ「ポップアップワールド」と、おいしそうな世界の“食”をモチーフした丸型メモ「ワールドフーズ」。「ポップアップワールド」は、メモを半分に折ると、型抜きの部分が起き上がって自立する。また「ワールドフーズ」は、おいしそうな料理の裏側の白い面をメモ帳として利用できるようになっている。


マルモ3.jpgそして、こちらが旅に便利なアイテム。写真左はチェックリスト「スルコト」。ペンを取り出さなくても、三角形の部分を折り曲げるとグリーンの丸印が現れてチェックできる。1行ごとにミシン目が入っているので、必要な分だけ切り取って持ち歩けるのも便利だ。写真左はふた付きポケットファイル「FILE FOLDER」。ふた付きのポケットが組み込まれた便利なクリアファイルで、大切なパスポートやチケットなどを整理してまとめられる。

ダンボールを使った精巧な模型

ハコモ1.jpgハコモ2.jpgダンボールを使った工作キットを展開しているhacomo(ハコモ)は、ダンボールパーツを組み立てて精巧な模型を作れるキット「PUSU PUSU」を紹介。8×8cmのフィールドに小さなダンボールパーツを“プスプス”と差し込んでいくだけで、立体的な建物や情景が作れる。プスプス差し込んでいくので「PUSU PUSU」なのだが、その精巧なつくりに感心した。

ニューヨーク発のステンレスボトル

マークス.jpg人気の手帳「エディット」などを展開するマークは今回、文具ではなくスタイリッシュで機能的なニューヨーク発のステンレスボトル「S'well(スウェル)」を紹介していた。

2010年に起業家のサラ・カウスが、“使い捨てのペットボトルの消費を減らすこと”をミッションに立ち上げた、ニューヨークのボトルブランドで、ファッション性の高いスタイリッシュなデザインと環境に配慮したブランドコンセプトが、世界65ヵ国以上で多くの共感を呼んでいる人気のブランドとのこと。すっきりとしたフォルムとスタイリッシュで洗練されたデザインが特長で、木目やストーンなどデザインバリエーションも多彩だ。

パリ発の人気プロダクトブランドが初出展

パピエティグル.jpgパリ発のプロダクトブランドで、東京・日本橋浜町に直営店もオープンしたパピエ ティグルがアトリウム特別展示に初出展。2019年のカレンダーブックを含む新作を紹介。7月に発売されるジンズと共同開発したメガネなど、ステーショナリー以外のアイテムも注目を集めていた。

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