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【伊東屋×タリーズ】駅のホーム上にある個性派文房具店

北澤孝之

タリーズコーヒー ウィズ イトーヤ 京急横浜駅店」は、その名の通り、大手コーヒーチェーン店「タリーズ」の店内に伊東屋がセレクトした文房具コーナーを設けている、非常にユニークなカフェと文房具のコラボ店舗。しかも、駅のホーム上にある“ホーム上の文房具店”でもあるのだが、そんな店舗は日本でも恐らくここだけだと思われる。コーヒーを味わいながら文房具も楽しめ、しかも同時に電車も眺められるという、文房具ファンのみならず、鉄道ファンにも魅力的なスポットなのだ。

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京急線横浜駅下りホームに店舗がある


3.jpg入口を入ってすぐ、カウンターの手前が伊東屋のコーナー。


同店は、京急線横浜駅1番線・下りホーム(上大岡、三崎口方面)に立地した2階建ての店舗。伊東屋の文房具コーナーは1階入口すぐのところにあり、一般的な文房具店と比べるとさすがにそれほど大きなスペースではないが、それでも思った以上にボリューム感のある品揃えだ。

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伊東屋が厳選した文具・雑貨を品揃え

同コーナーでは、「カラーチャート」など伊東屋オリジナルをはじめ、革小物、グリーティングカード、レターセット、マスキングテープなど伊東屋らしいおしゃれな文具・雑貨を厳選して取り揃えている。筆記具や事務用品、祝儀袋なども揃っているので、急に必要になったモノを買い足すのにも便利だ。最近は布小物がよく動いているそうで、中でもかまわぬの手ぬぐいが人気。伊東屋×タリーズ×京急の3社がコラボした限定柄の手ぬぐいも販売している。また、濱文様の和たおるも人気の商品だという。

5.jpg伊東屋×タリーズ×京急がコラボしたかまわぬの手ぬぐい


6.jpg売れ筋の「和たおる」(左)、人気のマスキングテープもずらり。

同店がオープンしたのは2012年7月。「ホームの上に2フロアの店舗を出店するというのが珍しく、せっかくなのでこれまでにない変わったことができたらと考えました」と話すのは、タリーズコーヒージャパン広報チームの山口さほりチームリーダー。色々と検討した結果、コーヒーにつながりがあり、手軽に買い物をしてもらえる文房具を扱っている伊東屋に声をかけコラボが実現したのだという(ちなみに、2号店として「タリーズコーヒー ウィズ イトーヤ ASTY静岡店」もJR静岡駅に出店しているが、こちらは駅のホームではなくて商業施設の中にある)。

「駅ナカのお店なので、文房具を扱うことで電車の乗り降りの合間のちょっとした時間に便利に使ってもらえるし、親近感を持ってもらうきっかけになるのではと考えました」と山口さん。オープン時には、「伊東屋の商品がここで買えるの!」と喜ぶお客さんもいたそうだ。この取材時にも、文具をあれこれと選んでいるお客さんの姿が何人か見られたが、「目的買いの方も増えたようで、定着してきたのかなと思います」と山口さんは言う。

ソイラテを飲みながら山口さんのお話しを伺ったのだが、コーヒーの苦みの中に豆乳のまろやかさが広がりとても飲みやすい。コーヒー豆を厳選するだけでなく、豆乳も同社オリジナルのものを使っているそうで、その徹底したこだわりぶりに感心した。ちなみに、現在タリーズでイチオシのドリンクメニューは、「メープルハニートーストラテ」とのこと。

8.jpg店前でドリンクメニューを訴求、右が「メープルハニートーストラテ」。


カフェスペースは、1階には発着する電車を眺めながら飲食ができる京急ファンには魅力的なカウンター席を設けているが、2階はテーブル席が中心。2階席は、駅の中にあるとは思えないほど静かで落ち着いた空間となっているので、お茶を飲みながら手紙を書いたりするのにも相応しい雰囲気があるのではないかと思う。

7.jpg1Fカウンター席から京急の赤い電車が眺められる。文房具ファンにも、鉄道ファンにもおすすめのお店だが、どちらも好きという人ならば2倍楽しめるだろう。


所在地:神奈川県横浜市西区高島2-16-1 京急線横浜駅下りホーム
営業時間:7:00~22:00

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