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文具王の2017年文具重大ニュース 前編
2017年も残りあとわずか。今年も文具関連で様々なトピックがありましたが、その中から文具王・高畑正幸編集長が「文具重大ニュース」を選びました。
その1・「文具のとびら」がスタート
手前味噌になってしまいますが、私が編集長を務めるこのサイトができた意義は大きいと思っています。
今まで、総合的に文具の情報発信をするところがなかったので、自分が関わってそういうサイトができたのは嬉しいです。長年文具業界でニュースを発信してきたスタッフのプロの目線で確度の高い情報を伝えるサイトだということも大きいですし、高い更新頻度で、これだけの情報量は他にないのではと思っています。
今後このサイトを続けていくことで文房具の世界を記録するアーカイブとしての意味が出てくると思います。是非応援して戴ければ幸いです。
その2・文具女子博、紙博が盛況
今年下半期は相次いで「活版TOKYO」、「紙博」、「文具女子博」と、文具イベントが開催されましたが、特徴的だったのはその来場者の女性率がとても高かったこと。
各イベントに共通するのはかわいらしい紙製品を中心に限定品などがその場で購入できること。もちろん限定品が購入できることも大きな魅力ですが、「イベントに参加することそのもの」を楽しんでいる人も多いのではないかと思いました。女子向けのフェスみたいになっているのではと思います。
特に中心となっている素材である「紙」の手触りを楽しんでいる女子が増えているようです。活版印刷の商品が売れているのも、手触りを楽しむ女子の購買が無視できません。今後「女子」は、文具の世界で大きな存在になっていく予感を強く感じる下半期でした。
その3・文具ソムリエールが活躍
各種メディアで文房具を紹介するパーソナリティとしては、文具ソムリエールの菅未里さんの活躍が目立つ1年だったのではないでしょうか。TVなどメディアへの露出も目立ち、イベントにも引っ張りだこでした。
また、カール事務器の「カレンダー手帳」やあかしやの筆ペンなどコラボ商品も多数発売されました。2018年1月には、学研ステイフルからもコラボ商品が発売されます(写真)。
その4・文具漫画が相次いで連載開始
2017年は文具漫画が相次いで連載開始となりました。
藤原嗚呼子さんが「月刊!スピリッツ」(小学館)に連載している『きまじめ姫と文房具王子』とWebコミック『文具を買うなら異世界で!』(原作とよだたつき、漫画海産物)、さらには安藤正基さんが無料マンガアプリ「マンガボックス」で連載している『ぶんぐりころころ』、榎本あかまるさんが「コミックゼノン」に連載の『文野さんの文具な日常』(正確には2016年12月号から)もあわせると、4つの作品が登場したのです。
また、漫画だけでなく、TVドラマでも『ツバキ文具店』が放送されましたが、文具が趣味や生活のなかで一般的な市民権を得てきたから、題材として取り上げられる機会が増えてきたのかなと思います。
*後編は明日掲載します。
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