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3万3000種類以上の中から自分に合ったノートが作成できるサービスを試してみた!

千葉 勇

Webからの注文でオリジナルノートが1冊から作成できるサービスがあると聞き、早速、試してみた。このサービス「kaku(かく)」(http://kaku-note.jpは、出版・印刷・製本を手掛ける研恒社が提供しているもので、サービス名の「kaku」は『かく・書く・画く・描く』からきている。特徴はなんといっても、表紙、罫線、用紙、ページ数、印刷色、綴じ方、部数の7つの項目を自由に選べるところ。これらの組み合わせによって、3万3000種類以上のノートが作れるというから驚かされる。ただしサイズについては、現状A5サイズ(縦210x横148mm)だけしか対応していない。

表紙、罫線など7つの項目を自由に選べる
それではWebサイトにアクセスしてみよう。トップページ(上写真)を開くと、中央部に「あなただけのノートづくり」という大きな文字が現れる。その下の「ノートをつくる」という黒地に白抜き文字の部分をクリックすると、ノートづくりのはじまりだ。最初に表紙のデザイン選び。シロサイやカバなどのアニマルが5種類、Michiwo Yamaguchi氏の作品が7種類と、かなり変わった品揃えにとまどいながらスクロールしていくと、ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、グリーンの無地などが表示されてひと安心。表紙は全17種類から選べるようだ。この中から好きなデザインを選んでクリックする。

次は本文の罫線の種類。方眼罫(3、5、10mm)、横罫、縦罫、作文用紙、立体、6・24ブロックス、無地のほか、野球、サッカー、テニスなど、13種類が用意されている。野球、サッカー、テニスはページ全体にグランドまたはコートの絵が入っている特殊なもので、だれが購入するのかが気になる。

3項目は用紙。ギンワ、ホワイトコハクライト、クリームキンマリ、シフォンクリーム、スライトの5種類を品揃え。紙の名前だけで用紙を決めるのは難しいが、マウスを用紙のアイコンに合わせると、それぞれの紙についての説明文が表示されるので心配はいらない。どんどん進もう。ページ数は、20、30、40ページの3種類。印刷色(本文の罫線の色)は、グレー、ブラウン、スカイ、ピンク、グリーンの5色。綴じ方は、ムセンとじ、ナカとじの2種類。部数は、1部から10部までは1部単位で選べるが、それ以降は20、30、40、50部、50部以上となっている。


kaku表紙.JPG表紙は17種類から選択可能(写真はRe-design 5)


実際に注文してみた
それでは実際に注文してみよう。とにかく早く注文して早く手に入れたかったこともあるが、何に使用するかを決めないままに、下記の7項目を選んでみた。
表紙:Re-design 5(Michiwo Yamaguchi氏という知らない作家さんの作品)
罫線:6ブロックス(普通の罫線ではつまらないので選んだが、どう使うかは未定)
用紙:クリームキンマリ(「滑らかな手触りのクリーム色」という説明文に誘われて)
ページ数:40(折角なので最多ページに)
印刷色:ブラウン(明るい色は文字が見にくくなるので、落ち着いた色をセレクト)
綴じ方:ムセンとじ(針金ではなく糊の方を選択)
部数:1(とりあえず)

これら7項目にすべてチェックを入れると合計金額が表示され、「注文確定する」ボタンをクリックすると、お客様情報の入力画面に切り替わる。必要事項を入力し、送料を選択(ヤマトDM便かヤマトネコポス、5冊以上は送料無料)すれば注文は完了。このあとは、料金・振込先のメールを受け取り、料金を支払うと、研恒社がノートを生産して発送する流れとなる。

注文を終えると、その日のうちに注文確認のメールが届いた。メールには注文内容とともに、ノートの価格(ノート450円+送料110円、合計560円、すべて税込)と振込先(5つの銀行、口座番号、受取人名)といった情報が記されていた。翌日、560円を振り込む(振込手数料は自己負担)と、数時間後に入金確認のメールが届いた。そこには生産作業に入り、翌日発送すると書いてある。素早い対応である。今回は1冊だけの注文だったが、数10部程度なら今回同様、注文からおよそ2日後には発送してもらえそうだ。

kaku中紙.JPG用紙はクリームキンマリ

届いたノートは上の写真のとおり。自分が上記の7項目を選んで注文したノートだけに、文具店で購入したノートとはひと味違う喜びがある。表紙を開いてみると、罫線の6ブロックス(1ブロックは60mmの正方形)は右ページのみで、左ページは無地。罫線の色をブラウンにしたのは正解だったような気がする。クリームキンマリの用紙も気に入った。これでノート価格が450円+送料なら、また注文してみようかという気持ちにもなる。ちなみにページ数が20ページなら350円+送料、30ページなら400円+送料で、さらに安価で手に入れることができる。販売実績はまだ月間100冊(法人向け販売を除く)ということだが、表紙のバリエーションがもっと広がれば、利用者数も拡大していくことだろう。

kaku では、ノートを作るすべての選択肢をお客様に委ねること、私達はその選択肢を少しでも多く用意することに努めております。そのことが、お客さまに合った自分だけのノートに少しでも近づけると考えているためです。今後、ご要請が多ければ他のサイズも項目に追加することも検討してまいります」と同社では説明しており、今後の展開にも注目していきたい。

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