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銀座・伊東屋おすすめ ギフトで人気の高級ボールペン

入学祝いや就職祝い、または転勤や転職になった人への餞別として…。そうしたギフト需要の多い3月~4月は、高級筆記具が一番売れる時期でもある。ギフトだけでなく、新年度を迎えるにあたり、ペンを新しくしようと考えるビジネスマンも少ないないだろう。そんなギフト向けのペンの中で、一番売れるのは何と言ってもボールペン。価格的には1万円台のものが中心だ。今回は、東京・銀座にある伊東屋本店にお邪魔して、同店で人気の高級ボールペンを紹介してもらった。

“王道ブランド”のボールペンが人気!

0.jpg同店の高級筆記具売り場は、G.Itoya3階で展開(*上写真)。昨秋、別館のK.Itoyaから売り場を移動してリニューアルオープンしており、国内外の有名ブランドの筆記具をフロアを回遊して一堂に見られるような売り場になった。取材の日も、午前10時の開店とともに大勢のお客が来店し、じっくりと筆記具を吟味している姿が見られた。おそらく、その中にはギフトのための筆記具を選んでいる人もいるに違いない。

お話しを伺ったのは、同フロア担当の伊藤真美マネージャー。伊藤さんによると、「最近は王道のブランドを選ぶ方が増えています」という。

「昨年末から感じていたのですが、パーカー、ウォーターマン、クロスといった有名ブランドのボールペンを名指で探している方が多いです」(伊藤さん)。

その傾向は若い世代、特に20代~30代のビジネスマンに多いそうで、年配の人ならばともかく、その世代がブランドを決め打ちして買い物に来るのは珍しいとのこと。高級筆記具の中でも、そうした傾向はボールペンだけで、万年筆の場合は「どんなものを選んだらいいか」という聞き方をされる事が多いそうだ。

おすすめの人気ボールペンはこの5点

そうした傾向をふまえ、伊藤さんが「今いちばん人気があります」という1万円クラスのボールペン5点を次のように紹介してもらった。

■パーカー ソネット(税抜15,000円)

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王道ブランドであるパーカーの定番モデル。スリムなボディでなおかつシンプルなデザインで高級感がある。滑らかさのある油性インクを使っているので、書き味に定評があるという。

■ウォーターマン エキスパートデラックス(税抜15,000円)

3.jpg「ソネット」と比べるとかなり太めの軸なので、手の大きい人ならば握りやすいということもあり、特に男性向けギフトとして人気があるようだ。「この大きさで税抜15,000円なので価格以上の良さを感じます」と伊藤さん。シンプルし過ぎないデザインが特徴で、ブルー&シルバーが一番人気。「ブルーはウォーターマンのコーポレートカラーなので、この色味の出し方には定評があります」と伊藤さん。

ボールペンの書き味としては硬めの印象だが、「筆圧の強い方には、滑り過ぎずに書けるので安定感があります」(伊藤さん)という。ペンの重さによっても書き味は変わるそうで、「軽い方が書きやすいと思われがちですが、ペンに重みがある方がペン先のボールが回転しやすいので書きやすい場合が多いと思います」と伊藤さんは説明してくれた。

ちなみに、使う用途を考えてペンの重さを選んだ方がいいようだ。主に書類へのサインやメモ書きに使う場合は重いものを選んだ方がいいし、長時間使うあるいは細かく書くという人は、手への負担もかからず、操作性もある軽いペンを選んだ方がよいとのこと。

■カランダッシュ エクリドール(税抜17,000円)

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カランダッシュならではの鉛筆のような六角形のデザインで細身のボディが特徴のボールペン。「握りやすいですし、ちょっと短めなので手の中に収まりやすいので、小回りが利きます」(伊藤さん)。

カランダッシュのボールペンは、かねてより書き味の滑らかさに定評があるが、それはインクの粘度によるものではなくて、ボールの構造によるものだという。「ボールを支えるパーツが多いのでボールが均等に転がり滑らかに書けるのです」と伊藤さん。

■パイロット 4+1リッジ(税抜10,000円)

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こちらは4色ボールペン(黒・赤・青・緑)+シャープペンシルの多機能ペン。「海外メーカーはほとんど多機能ペンを出していないので」と伊藤さん。この辺りは、やはり国内メーカーならではの商品といえるだろうか。

多機能ペンではなかなか高級感が出しづらいが、「軸にマーブル模様が入っているので、おしゃれな感じがあり、改まったビジネスシーンにも相応しいデザインになっています」(伊藤さん)という(*写真左のブラックはのぞく)。また、パイロット独自のなめらか低粘度油性インク「アクロインキ」が入っているのも特徴だ。

■伊東屋 ロメオNo.3ボールペン レザー(税抜10,000円)

6.jpg伊東屋オリジナルボールペンとして人気の「ロメオNo.3」の新アイテムとしてよく売れているのが、昨年末に発売された革巻きタイプの「レザー」。「ロメオには、太軸と細軸のボールペンがあるのですが、こちらのレザーはその中間の太さになります」と伊藤さん(*右写真参照、赤いボールペンは従来品の「ロメオNo.3 イタリアンレッド/ロジウムメッキ」)。適度な重量があり、全体的なバランスが良いという。また、低粘度の「イージーフロー」インクなので、書き味もなめらか。

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