【連載】『小粋な手紙箱』 #06 切手を貼る
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
手紙の基本の5つのステップは…
- 紙を選ぶ
- 筆記具を選ぶ
- 文章を考える
- 手書きする
- 切手を貼る。
今回は5つ目の「切手を貼る」についてお話しします。
手渡しする場合は除いて、手紙を郵送する時には切手を貼ります。
郵便局の切手売り場ではいろんなテーマでデザインの素敵な特殊切手が売られています。紙を選ぶ時と同じように季節感、趣味、話題性などを意識して選びましょう。レターセットの絵柄や色、雰囲気に合わせると、相手が受け取った時の喜びに繋がります。
切手を手紙のアクセサリーのように考えてみると良いと思います。レターセットを選んで、文章を書いて、封をして、住所を書いたら、着ていく洋服に合わせるアクセサリーを選ぶようにしてコーディネイトしてみるのです。ピタッとくる切手を選ぶことが出来ると手紙そのものが何か作品のように仕上がって満足感を得られます。
普通切手でも良いですが、ぜひあなたのセンスで選んだ特殊切手を貼ってみてくださいね。
切手の値段を簡単におさらいしておきましょう。
ハガキ: 62円(フォルムカードのような変形ハガキは120円)
封書(定型・25gまで): 82円
ちなみに年賀葉書は52円なのでお間違えなく(ただし、12月15日から1月7日に投函されたものに限ります)。
さて、これで基本の5つのステップについては一通りお伝えしました。
いかがでしたか?
次回は「覚えておくと便利なフレーズ」についてお話しします。
手紙トピック
最近の特殊切手は凝ったデザインが多く見られます。個人的に面白いなぁと思うのは、隠し文字を入れていたり、パールインクというものを使って光の加減で別のデザインが浮き上がって見えるようなもの。
切手の小さな枠の中に隠された遊び心たっぷりの世界を見つけるのも楽しみの一つですね。
今月のマキシマムカード
お茶とデザートで一息つきませんか?
ポストカード: 天野泉さんのデザイン
切手&消印: ふみの日にちなむ郵便切手
お知らせ
手紙の書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
体験講座も有ります!
★ 9月20日にマキシマムカードのワークショップを行います。
ぜひぜひご参加ください!
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。
ブログ「Cordially yours」
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