1. 連載企画
  2. 【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #29 KAWAGUCHI「ポケおり」

【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #29 KAWAGUCHI「ポケおり」

ふじいなおみ

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

1.jpgポケおりキット(左)とあそび糸(右)


今回は、8月13日の「オープニング」でご紹介したKAWAGUCHIの「ポケおり」です。

昔から何かを作ることが好きでした。

自分の古い記憶の一つ。札幌駅前にあるデパートで行われていたカルチャースクールで開講されていた子ども工作教室のようなものに通っていて、終わったら最上階にある屋内子ども広場で遊んで、外が見えるエレベーターに乗って降り、家路に着くというもの。そして、幼稚園の卒園の時に書いた「将来の夢」は「こうさくのせんせい」だったこと。なぜ、結構遠い教室に通っていたのか、どんなものを作っていたのかは、別の事柄で記憶を上書きされてしまっていてもう思い出すことができません。

小学校に入ってからはフェルトでマスコットを作ったり、ビーズにワイヤーを通してモチーフを作り上げたり、いろんな手芸を経験してきました。その中の一つが「機織りのおもちゃ」でした。
毛糸で編み上げていくその機織り機は、ダイアルをマニュアルに書かれた順に回して合わせると縦糸が上下に動きます。その間に横糸を通していくだけで何十種類の模様織ができるという商品でした。使うあてもなく、親に毛糸をもらっては様々な模様の織物を作り上げていました。

ポケおりって?

そんな私が最近ときめいた商品が、KAWAGUCHIの「ポケおり」です。

2.jpg洋服のタグにアイロンなしで貼れるKAWAGUCHIの「タグペタラベル」


KAWAGUCHIはお子さんがいらっしゃる家庭では、園や学校に持っていくものや服に名前をつけるときに使うラベルやペンでよく見る会社名ではないでしょうか? 子育てに心強い商品をたくさん販売しています。

そのKAWAGUCHIがこの春に発売したのが「ポケおり」です。「自由気ままに織れるポケットサイズのミニ織り機」というコピーがつけられています。確かに従来の織り機は、ファミレスのレジ横に置いてあるおもちゃコーナーでみたB5サイズほどのものが最小だったかもしれません。それがずいぶん小さくなりポケットサイズ?? それで何が作れるの? すごく興味が湧きました。

実際に使ってみるよ

3.jpgミニで細長いものが織れます(くしは自分で穴を開けてミニ織り機に繋げました)


実際に編んでいきましょう
作業を簡単に説明すると、織り機にセットした縦糸に対して、横糸を上・下・上・下……と交互に通していくだけです。
糸を通した後にどうしても隙間ができてしまうので、くしを使ってトントンと下の織り上がっている部分に寄せていきます。

4.jpg縦糸を通した状態


まずは縦糸をセットします。

5.JPGわかりづらいですが、針を縦糸の上下上下と通しています


次に横糸を縦糸に潜らせていきます。

6.jpgほぼ織りあがりました


レシピや詳しい作り方動画、糸の端の処理などはポケおりのサイト(https://pokeori.jp)に掲載されていますので、ご参考にしてください。

そうするとこのようなかわいいミニマットのようなものができます。一つの作品を作るのにかかる時間は横糸の太さによるのですが、20〜30分ほどでしょうか?

7.jpgコロナ禍の少し前だったはず。複数の毛糸やひも・糸などを一本にまとめてラッピングなどに使う「引き揃え糸」というものがかわいいもの好きな女子を中心に流行しました。私もワークショップに参加したところ、テンションが上がってしまい、たくさん買い込んだもののうまく使い道が見つからず、押し入れにしまい込んでいました。もちろんこれも材料として使えます。

作ったものを何に使う?

「手芸あるある」の一つに「楽しく作って、さぁ何に使う?」というものがあります。作っている時は楽しいけれどどう使っていいのかわからないものを生み出してきた私。その答えは今年7月に開催されたISOTに出展していたKAWAGUCHIのブースにありました。

8.jpg例えば、ジーパンのアクセントとしたり、穴が空いてしまったお気に入りの服の穴を隠すワッペン代わりにしたり、アクセサリとしておしゃれに活かす方法もありました。


9.jpgまた、以前大人気だった「布ぞうり」を作る時のように、いらない布や服を裂いて織ったり、サイトに載っていましたがマスコットを作ったりもできるそうですよ。

持ち歩けるから

持ち歩けてどこでも使えること、数十分で一つの作品が出来上がるので達成感が得られやすいことが、この商品のいいところだと思います。例えば待ち時間が長くてイライラとしてしまう病院での待ち時間。なんとなくずっとスマホを眺め続けてしまいますが、スマホの代わりにポケおりを持ってみましょう。手を動かして成果物ができるというのはとても気持ちが良いものです。
小学生くらいのお子さんならば一人でも使えるくらいの難易度です(小学2年生の娘に対してだと、糸の最初と最後の処理は大人がして、あとは子どもがすべてできそうだなと感じています)。

あとは、世代を超えて楽しめるので、お互いに作品を見せ合いながらワイワイ楽しめるといいなーって思っています。

今回は純粋な「文房具」ではないかもしれません。が、(放送時点で)自由研究の題材になる。織り物の基本の基本を知ることができる道具という点で学べるものなので取り上げさせていただきました。

商品情報

「ポケおり」サイト
https://pokeori.jp

商品ラインナップは3種類
・「ポケおり」
ミニサイズのポケットサイズの「ミニ織り機」(幅6.4cm×高さ7.5cmという大人の手のひらに収まるサイズ)、糸を通していくための「針」、そして通した糸を整えるための「くし」、そして説明書がセットになっています。「ミニ織り機」「くし」はホタテの貝殻を51%含んだ素材、「針」は強度の高い紙製でできていて、環境への配慮も忘れていません。

・「あそび糸」

10.jpg

色ごとに複数種類の糸が5種類巻かれているものです。もふもふの毛糸から、シンプルな紐、飾りがたまについているリボンのようなものまで、これはアソートになっていて必ずしも同じではないというところもポイントです。ポケおり専用ではなく、単体でラッピングに使うアイテムとしても使えます。

ホワイト・ブラウン・ライトピンク・レッド・ライトブルー・イエローなど色ごとに糸巻き風の紙製の台紙に巻かれて販売されています。

・「ポケおりキット」
「ポケおり」と「あそび糸」が両方入ったキット。これがあればすぐに始められるスターターキットといったところでしょうか?

『ポケおり』を楽天でチェック

『ポケおり』をAmazonでチェック

ブンボーグ大作戦!こぼれ話

10月14日、トークライブします!

「ラジブン3」
〜誕生日のなおちゃん&セブンーイレブン富士市中柏原店のなかちゃんの文房具トークライブ〜

他故となおみのブンボーグ大作戦!3周年記念トークライブとして今年もトークライブを開催いたします。
コロナを体験した、たこなお文具情報室なりのトークライブの形をご提案します。
会場にいらっしゃる方はもちろん、配信でご覧になる方にも開催記念プレゼントをお送りいたします。
(グッズなし配信チケットを購入された方を除く)
会場にいらっしゃった方は、なかちゃんやブンボーグ大作戦!オリジナルグッズ、
ここだけでしか手に入らない(?)オリジナルインクとラジブングッズの詰め合わせセットも購入することができます。

開催日:2023年10月14日(土曜日)〈開場〉12:00/〈ライブ開催時間〉12:30〜15:00
会 場:秋葉原ハンドレッドスクエア倶楽部(JR秋葉原駅 徒歩10分)
出 演:たこなお文具情報室 他故壁氏・ふじいなおみ
ゲスト:なかちゃん 静岡にあるセブン-イレブン富士市中柏原店のオーナー。コロナ禍で「24時間マスキングテープが買えるコンビニ」を展開し、SNSを中心に話題になる。文具に特化した店も近日オープン予定

チケット種類(※チケット購入はツイキャスのプレミア配信を使用します。いずれかのチケットをお求めになりますと、リアルタイムで配信をみられるほか、開催日から2週間は見逃し配信が行われます)

【来場チケット】¥1,500 会場で空気感も一緒にお楽しみください。入場時に抽選会のチケット・ノベルティをお渡しします。また、会場で事前申込制の物販の商品をご購入いただけます。

【抽選付き配信応援チケット】¥2,300 配信でご覧になりながら抽選会に参加可能! 抽選に当たった場合は商品とノベルティを、それ以外の方にもノベルティをお送りします

【配信チケット】¥1,700 配信でご覧いただけます。抽選会には参加不可。ノベルティをお送りします。

【グッズなし配信チケット】 ¥1,700 配信でご覧いただけます。抽選会には参加不可。加えて開催記念品送付先を申込時に伺わない、個人情報を大切にする方へのチケットです。

チケットはこちらのサイトで販売中です
https://twitcasting.tv/sakusen765/shopcart/254801

プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。
そして、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信中。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
埼玉県朝霞市のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 11:30~12:00(再放送)
FMラジオ77.5MHz(埼玉県朝霞市・志木市・新座市・和光市とその周辺地域)の他、パソコンやスマートフォンではListenRadioのサービスを利用すると気軽に聴くことができます。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう