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ブラザー カッティングマシン「ScanNCut DX」新製品発表体験会レポート

千葉 勇

ブラザー販売は、カッティングマシン「ScanNCut(スキャンカット)」シリーズとして、カットする素材の厚みを検知し、刃の出量とカット圧を自動で調整する機能を業界で初めて搭載した「ScanNCut DX」2機種を2018年10月中旬に発売した。その発売に合わせて、10月16日に都内で新製品発売体験会を報道関係者向けに開いた。

会場には、新製品の「ScanNCut DX SDX1200」(市場想定価格は税抜7万9800円)と「同SDX1000」(同5万9800円)を展示するとともに、紙、プラバン、フェルト、合成皮革といった様々な素材を用意。スタッフが実演しながら詳しく機能や操作方法を説明した。また、作品サンプルが数多く展示されていたが、そのクオリティの高さには正直驚かされた。


20181018brother2.jpgペーパークラフトでハロウィン



20181018brother7.jpgウェディングのウェルカムボード



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合成皮革で作ったフォトフレーム



20181018brother5.jpg色のじかん(ペーパークラフト)


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ナナアクヤ(立体プラバンアクセサリー)


新機種の最大の特徴は、業界で初めて自動ブレード調整機能を搭載したこと。従来機種では素材や厚みによって刃の出量など細かい調整を手作業で行うことが必要だったが、新機種では自動で素材の厚みを検知し、刃の出量とカット圧を調整することができる。この自動ブレード調整機能によって、正確なカットを簡単に行えるようにし、使い勝手を高めた。

さらに、従来機種では最大1.5mmまでの厚みに対応していたが、新製品では3mmまでの厚みに対応。これによって、立体的な作品作りの幅が大きく広がった。

使用用途については、シーン別にビジネス用途(カッティング文字、ウエルカムボード、フォトフレームほか)、クラフト用途(キルト、スクラップブッキング、ペーパークラフト、プラバン、アクセサリーほか)に分けて、活用事例を展示していた。

はさみで文字を切り抜くのは大変手間のかかる作業だが、カッティングマシンならだれでも簡単、正確、スピーディーに切り文字を作成できる。幼稚園などにおける季節のイベントでは、保育士さんが何時間もかけて切り文字を作成して飾りつけするそうだが、カッティングマシンを使用すれば短時間で作成できる。切り文字加工は用途の一例に過ぎないが、アイデア次第で様々な使い方ができるカッティングマシンへのニーズは、今後さらに高まっていくだろう。

20181018brother4.jpgビジネス用途の提案コーナー


体験会では安井宏一取締役が「ブラザーグループは1908年にミシンの修理業で創業し、今年で110周年を迎えました。カッティングマシンの『スキャンカット』は、ミシンと相関性の高いクラフト用途の市場開拓から始まって、現在はビジネス用途へと展開。オリンピックをはじめとする様々なイベントで需要が増えています」とあいさつ。

このあと、伊藤英雄マーケティング推進部長が新製品の特徴を説明。「今年4月にオーダーグッズビジネス営業部を新設しました」との発表に続いて、目標販売台数が「スキャンカット全体で7000台」であることを明かした。

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