オリジナルステーショナリーブランド「IXAS」を手掛ける文栄は、和紙を普段使いのノートにした「washi notebook」を発売した。A5サイズ128ページで、横罫(6mm)、方眼(5mm)、無地の3種類。価格は税抜1,400円。

一般的な和紙は、通気性や強度などが備わった用紙ではあるが、多孔質な素材の為にインクが穴から穴へと毛細管現象で滲んでしまい万年筆にはあまり向かないとされてきた。また、表面はツルツル、裏面はザラザラといった手触り感で、一筆箋や便箋には向くものの、裏面への筆記適正や印刷適性は考慮されていないものであることから、両面使用を前提としたノートには不向きなものとされていた。

「washi notebook」は、これらの点をクリアして、インク滲みを抑え、和紙固有の特性でもある表裏差をギリギリまでなくした和紙を採用しているので、ボールペンや鉛筆での筆記は勿論ですが、筆ペンや万年筆での筆記も可能。さらに、裏面にも筆記できる。和紙ならではの「温もり」や「和み」を感じることができる和紙の質感は保ちつつ、光に透かせば和紙独特の風合いである簀の目が入っている。

また、フラット180°に開くので書きやすいほか、「キレイに切り離せる」機能があるので、便箋として使うこともできる。暮らしに溶け込む和紙というコンセプトから、表紙デザインは和柄ではなく、普段から使いやすく手に取りやすいシンプルなデザインに仕立てた。

（左から）横罫、方眼、無地