コクヨは、小学校低～中学年向けに、鉛筆に筆記の動きを認識するアタッチメントを装着しスマートフォンと連動させることで、日々の筆記量を見える化するIoT文具「しゅくだいやる気ペン（仮）」の開発に着手した。日々の努力が見える化されることで、単調になりがちな反復学習に楽しみをもたせ、子どもが“書く”ことに親しみ、自発的に宿題にとりかかる習慣づくりを支援する。

文部科学省の学習指導要領の改訂による脱ゆとりが進められる中、授業時間の増加、さらには宿題など自宅での学習時間も増加傾向にある。宿題等の自宅学習は、取り掛かるまでに時間がかかったり、集中力や意欲が続かないといった悩みを親、子ども双方が抱えています。そこで同社は、宿題と書くことには密接な関係性があり、書くことに“楽しさ”を加えることで、子どもが自発的に宿題に取り組めるような工夫ができないかと2016年より企画を開始し、プロトタイプでの実現性を検証してきた。

「しゅくだいやる気ペン（仮）」のアタッチメントは、ワントゥーテンドライブとの共同開発により、加速度センサーとBluetoothを搭載し、筆記の動きをデータとして蓄積。そのデータを「勉強パワー」としてスマートフォンを介して連動するアプリに取り込むことで、日々の筆記量（努力）が見える化される仕組み。さらに将来的には、溜まった「勉強パワー」に応じて、文具などのごほうびに交換できるサービスの実現を検討していく。

また、2018年６月７日（木）からクラウドファンディグサービス「Readyfor」で、「しゅくだいやる気ペン（仮）」の商品化に向けて支援者を募っていく。募集期間は8月31日（金）まで。一般ユーザーの意見を取り入れながら、2019年春の発売を目指し本格的な開発を推進していく。