東京・京橋にある文具専門店・モリイチ京橋店では、６月５日（月）から30日（金）まで「ここにしかない鉛筆」展を２Ｆイベントスペースで開催している。

日本屈指の鉛筆コレクターのコレクションの中から、古今東西の魅力あふれる鉛筆を展示。ヨット鉛筆や地球鉛筆、コーリン鉛筆などの懐かしいブランドのものや海外ものなどのアンティーク鉛筆、さらには三菱鉛筆とトンボ鉛筆の現行品までずらりと展示している。また、展示だけでなく鉛筆、さらには補助軸や鉛筆けずりなどの関連商品も販売。鉛筆はもちろん、関連商品もよく売れているそうだ。

懐かし鉛筆（左）のほかトンボ鉛筆と三菱鉛筆の現行品も展示

1940年に開催されるはずだった幻の東京オリンピックにちなんだ鉛筆や、「大東亜鉛筆」「武運長久」「國民精神十二色鉛筆」といった戦時体制下で作られた鉛筆など、その時代の世相を反映したものも多く、鉛筆は今以上に社会に密着したものだったのがよく分かるのではないだろうか。

戦時下の世相を反映した鉛筆（左）、「オリムピック鉛筆」など（右）

６月７日（水）には、『考える鉛筆』（アスペクト）の著者である小日向京さんのトークショーが開催された。同トークショーは6月24日（土）15時からも開催される予定。

小日向さんの著書『考える鉛筆』と、トークショーで小日向さんが美しいかたちに削った鉛筆の削りカス