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【イベント】ブングテンにあの消しゴムがずらり! "変なホッチキス"も

恒例の文房具イベント「ブングテン26」が、6月17日(日)に東京都豊島区の雑司が谷地域文化創造館で開催された。今回も、文房具愛好家たちがワークショップや文房具の展示などを行った。


レーダー1.jpgブング・ジャムの他故壁氏さんは、今年で発売50周年を迎えたシードのロングセラー消しゴム「レーダー」を会場で展示。他故さんは、当サイトでも紹介した「レーダー」柄のコスメ入りBAGセット(上写真左、こちらの記事を参照)を購入したそうだが、このキャリーバッグを持っていても消しゴムと気付く人が少なかったのだという。レーダーは主に西日本でよく使われている消しゴムなので、東京の人たちにもレーダーをよく知ってほしいというのが今回の展示の趣旨とのこと。この取材中にブースを訪れた方は、たまたまご出身が関西でレーダーをよくご存じだったので、トークが弾んでいた。何だか、この一画だけが関西になったようであった。

レーダー2.jpgちなみに、会場にあった「レーダー」をドミノ風に並べるとこんな感じ。お値段は、手前から100円、1,000円、2,000円、1万円、キャリーBAGが5万円分のコスメ入りで10万円(いずれも税抜)。

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レーダー3.jpg他故さんのお隣では、遠野亜依さんの「ペン先チャームをアクセサリーにしてみよう」というワークショップを開催。レジンで加工したペン先チャームと、レジン製のペン先チャームの2種類があり、このうちレジン製のペン先はパイロットの「カスタム74」のペン先の型をとって製作したものなのだとか。そう言われてみると、確かに「カスタム74」にしか見えない。



ホッチキス1.jpg当サイトで『文房具百年』を連載しているアンティーク文房具コレクターのたいみちさんは、「変なアンティーク・ヴィンテージ ホッチキス」を展示。様々なかたちのホッチキスが机上に並んでいた。



ホッチキス2.jpgこちらは1896年製のアメリカのもの。虫ピンをホッチキス針に成型してから綴じるというホッチキスで、現代の我々からみると非常に珍奇な機構になるわけだが、当時の人たちからみれば斬新なものだったのかもしれない。「当時は、ホッチキスの針をどうするかで悩んでいたようです」とたいみちさんは言う。



ホッチキス3.jpgこちらも19世紀末、1880年製のアメリカのもの。まず、スティック状のパーツに針をセットしてから、台座に固定した紙の上からそれを押し込んで綴じるやり方。これを使うには、ちょっと力やコツが要りそうだ。



ホッチキス4.jpgこちらはぐっと新しく、戦後のドイツのもの。いわゆる紙で紙を綴じる“針なしホッチキス”だが、両側を綴じるのがちょっと珍しい。



ホッチキス5.jpgアンティークなホッチキスが並ぶ中、一つだけ毛色の異なる近未来っぽいものが置かれていた。気になっていたので訊いてみたら、電動タイプのホッチキスだという。紙をはさむと感知して、自動で綴じてくれる。



ペン先.jpgペン先2.jpgたいみちさん以外にも、アンティークな文房具の展示が目立ち、藤川研究室さんは付けペンのペン先を展示していた。今は数社しかペン先を製造していないが、かつては日本だけでもこれだけのペン先の種類があったのだ。



ガラスペン1.jpgガラスペン2.jpg消しゴムはんこ作家の木木屋さんは、前回のブングテンでガラスペンを展示していたが、今回はガラスペンの箱を展示していた。



ねこ.jpgまた、『まいにち ねこ文具』の著書がある文具プランナーの福島槙子さんは、世界のねこ文具とねこ柄の切手を展示。

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